NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「デスチューバー」(10点/サスペンス)

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■■■「デスチューバー」■■■
(10点/サスペンス)


 ビデオチャットのチャットルームで視聴者の課金に応じてストリップを配信するという過激な配信を行っていた女子高生のニコールが、配信中に何者かによって殺害されるという事件が発生する。


 同じような配信を行って小遣い稼ぎを行っていたアシュリーたちのグループは現場の映像を目撃するも、話題性を狙った彼女の自作自演だと考え無視して活動を継続。


 しかし彼女を殺害したのは、高校生たちの淫らで不道徳な行為を粛清しようとしていた宗教家の狂信者で、友人を殺されても行いを改めようとしない彼女たちに次のターゲットを定めるのだった…

 


 宗教に狂った狂信者がストリップの配信で小遣いを稼いで遊び惚ける道徳心のない高校生たちを殺害しようとする…という設定のサスペンススリラー映画。


 最近少し流行っている『ネット配信やらSNSやらを題材としたサスペンススリラー映画』の新作ですが、なんというか低予算感まるだしの物凄く残念な作品というのが正直な感想の作品ですね。


 一応、本作の特徴として、ネット配信やビデオチャットの画面、スマホ等で撮影された動画の画面のみを編集してお話が作られているのですが、既に同じような表現の映画が多数作られているせいで二番煎じ三番煎じも良いところですし、その映像表現に作品の個性となっているような面白い部分もなくて、単に『低予算で作れるから採用してみました』みたいなテイストしか感じられないのは辛いところ。


 お話としては、『とある宗教狂いの男性が「七つの大罪」の全てを犯すかように遊び惚ける高校生たちの不道徳具合を監視しつつ、業を煮やして殺害を決意する』みたいな展開。


 この殺人鬼が、ところどころで独り言で『こんな不道徳な連中は許せない』みたいな事を言いながら殺人を繰り返していくのですが、あまりにもテンプレ的な『歪んだ正義感を持った狂信者』という感じで、キャラクター全く面白味がなくて何の魅力も感じられないのは辛いところ。


 内容的にも純粋にサスペンスとして面白い部分がなく、犠牲者となる高校生たちも、動画配信中に殺害現場が映った友人が何日も行方不明になっていて、更に死体の写真も見せられているのに『どうせフェイク映像だろう』といって、何の警戒心もなく(むしろ殺された人間を小馬鹿にして)殺される直前まで遊び惚けているというアホアホマンっぷりなので、サスペンスなのに何の緊張感もありません。


 むしろ殺害されるシーン以外は、『アホな高校生たちが酒やドラッグに浸りながら遊び惚けているシーン』を延々と見せられるだけなので、日常シーンが殆ど苦行のような状態。


 ぶっちゃけ、本作全体を通じて『アホな高校生たちが殺害されるシーン』が唯一爽快感があって楽しめる部分なので、そりゃこんな高校生の様子を四六時中監視してたら狂信者じゃなくても殺したくもなるわ…という感じです。


 ただ最大の見せ場であるはずの殺害シーンも、殆どのシーンが『ちょっと血糊が出る程度』で何の面白味もないですし、どこを取ってもとにかく盛り上がりません。


 ラストも、この手の映画にありがちな『投げっぱなしオチ』でしたし、本気でどこを楽しめば良いのかサッパリ分からない映画でしたよ…

 


 総評としましては、物凄くどうでもいいレベルの『超絶微妙な低予算サスペンス映画』というのが正直な感想です。


 よほど『忍耐力を鍛えたい』とか、宗教上等の理由で『精神的な苦行を味わいたい』とかでもなければ、普通にスルーしてしまっても良い作品かと…


 無理してこんな映画を観なくても、配信サイトとかを探せば他にもっと楽しめる映画はいくらでもあるので、そちらをチェックした方が余程建設的なのは間違いないと思いますよ。