NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ジュラシックS.W.A.T. 対恐竜特殊部隊」(45点/サスペンス)

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■■■「ジュラシックS.W.A.T. 対恐竜特殊部隊」■■■
(45点/サスペンス)


 巨大バイオ企業である『三畳紀(トライアシック)社』は、遺伝子操作によって古代の恐竜であるアロサウルスを復活させる事に成功。


 しかし恐竜の移送中に事故が発生し2匹のアロサウルスが廃工場へと逃走。
 移送を行っていたエレイン博士らのスタッフが孤立してしまう。


 企業は博士を救出し恐竜を捕獲するために、5人の精鋭チームである傭兵部隊を廃工場へと派遣するが、実はその事故は仕組まれたもので、恐竜たちの生物兵器としての性能をテストするためのものだった…

 


 遺伝子操作によって作られた2匹の恐竜と精鋭の傭兵チームが戦うという、アクション風味のモンスターパニック映画。


 B級モンスター映画でお馴染みのASYLUMによる毎度おなじみの低予算モンスター映画で、タイトルだけ見ると新作っぽいのですが、お話のなかで前作の回想シーンとかがちょこちょこと挟まれるので調べてみたところ、2018年に作られた「ジュラシック・ユニバース ダーク・キングダム」という作品の続編のようです。


■「ジュラシック・ユニバース ダーク・キングダム」
https://uei-nanigashi.hatenablog.com/entry/68920189


 といっても、ストーリー的にはほとんど繋がりがある訳でもないですし、恐竜の種類も前作から変わっており、設定的には『恐竜を復活させた会社が同じ名前』という程度の繋がりしかないようなので、なんで今さらこんな古い作品を引っ張り出してきたのか謎という印象。


 ただ恐竜の登場する低予算生物パニック映画としては、そこそこ観れるレベルの内容に仕上がっているのは好印象。


 恐竜のCGの完成度もそこまで低くないですし、怪物の出番が割と多めで傭兵部隊との絡みや戦闘シーンも少なくなくて、低予算ながらも割と頑張って作っているのが感じられます。


 お話のテンポも割と良くて、終盤では意外と先の読めない展開に突入してみたりと思った以上に楽しませてくれたりします。


 怪物である『知能の高い恐竜』やら、怪物に対峙する傭兵部隊の面々やらのキャラもなかなか良く立っており、そこそこ魅力の感じられるキャラクターに仕上がっているのも悪くありません。


 ただ、傭兵部隊の面々のビジュアルが全体的に非常に野暮ったくて、あんまりカッコ良くないのは難点な気がするので、その辺はもうちょっとどうにかならんかったもんかなぁ…


 また、終盤のドローン攻撃の展開はちょっと蛇足なうえに無理矢理感があった気がするので、そこはもうちょっと上手く処理して欲しかったかも?


 ちなみに、タイトルに「ジュラシックS.W.A.T.とついていますが、恐竜と戦うのはイモっぽい傭兵部隊の面々で、パッケージに描かれているようなカッコよいS.W.A.T.(特殊警察)は全く登場しませんし恐竜も2匹のみで群れも現れません。


 まあパッケージ詐欺とか毎度のことなので今更感はありますが、そういう派手なノリを期待してると肩透かしを食らわせれるのでご注意ください。

 


 総評としましては、『低予算ながらもそこそこ楽しめるレベルのモンスターパニック映画』って感じの作品ですね。


 地味な内容ながらも『恐竜と傭兵部隊のサバイバルバトル』的なノリに興味があれば、まあまあ観れるレベルのモンスター映画ではないかと…


 強く推すほどの要素はないですが、そういうジャンルの作品が好きで息抜き程度に楽しむのであれば、まあまあ『お好みで』という感じの一本ではないでしょうか?