NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ザ・メガロドン 怪獣大逆襲」(40点/モンスター)

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■■■「ザ・メガロドン 怪獣大逆襲」■■■
(40点/モンスター)


 カリフォルニア沖の太平洋上で、極秘作戦行動中の中国の駆逐艦が謎の敵に攻撃され沈没するという事件が発生。


 事件にアメリカ軍が関与しているのではないかと考えた中国軍と、中国軍の秘密作戦行動に疑問を持った米軍は、一触即発の状態に陥ってしまう。


 一方、当該の海域でメガロドンが目撃されたという報告を受けた米海軍のリンチ艦長は、緊張感の高まるなか現場の海域へと戦艦で調査に赴くが、そこで3匹の巨大なメガロドンと遭遇。
 中国の駆逐艦を撃沈したのはメガロドンの仕業だと判明する。


 また現場で漂流していた生存者を保護した米軍は、生存者の引き渡しを強硬に要求する中国軍戦艦と対峙し、まさに『メガロドンvs米軍vs中国軍』の三つ巴の戦いが始まろうとしていたのだった…

 


 アメリカ西海岸沖て巨大なメガロドンに襲われた中国軍と調査に訪れたアメリカ軍とメガロドンの間で、思いがけない三つ巴のバトルが勃発していく…という、巨大生物もののモンスター映画。


 低予算モンスターホラー映画でお馴染みのASYLUMによる新作なのですが、作中でなんかの続編っぽいセリフが出てきたので確認してみたところ、どうやら2018年に製作された「MEGALODON ザ・メガロドン」の続編に当たる作品のようです。


 当時はMEG ザ・モンスターの劇場公開に便乗しつつ、同社の「メガ・シャーク」シリーズの後釜的な作品として作られたものだったと記憶していますが、あまり人気が出ずにそのまま忘れ去られていたのに、なんで今頃になって続編が作られたのかちょっと謎です。
 (というか前作の影が薄くて、存在をスッカリ忘れてましたよ…)


■映画感想:「MEGALODON ザ・メガロドン」(40点/モンスター)
https://uei-nanigashi.hatenablog.com/entry/68924285


 前作は『ハッチャけた部分のない真面目な「メガ・シャーク」』みたいなノリで、ぶっちゃけあんまり面白くなかったと記憶しているのですが、本作もそのテイストは継続でどうにもイマイチな印象。


 お話としては、メガロドンに襲われて駆逐艦を撃沈された中国軍が、米軍の関与を疑った事から中国軍と米軍との間で緊張感が高まり、一触即発で第三次世界大戦に発展しそうな状態に陥ったところに、更にメガロドン軍団が登場し三つ巴の戦いが繰り広げられる』みたいな感じの展開。


 前作では『ロシア軍vsアメリカ軍vsメガロドン』という対立構造だったのが、今回は『中国軍vsアメリカ軍vsメガロドンという構造になっているあたり、世界情勢的点でな時代の変化を感じさせられますね。(まあ今ならウクライナ問題もあって、ロシア軍の方がアメリカと対立的ではありますけど…)


 基本的には『事件の起こった海域で、誤解と秘密を抱いた中国軍と米軍が睨みあったまま緊張を高めつつメガロドン軍団と戦う』みたいな、ただそれだけのお話という感じ。


 『戦闘艦とメガロドン』との戦いがメインとしてお話が進んでいくのですが、この緊張状態のシーンがハッキリ言ってダルくて物語がどうにも冗長。


 中国軍がスパイ活動の途中に戦艦を沈められたせいで、勝手に逆ギレしてるだけみたいな設定のせいでいまひとつ緊張感にリアリティが無いうえに、そもそもメガロドンが出現んして戦艦を沈められまくっている状態で対立し続けるのも不自然ですし、正直言って『緊張状態という建前で尺を引っ張ってる』ようにしか見えなくて退屈なだけという印象。


 かといって緊張状態以外のメガロドンと戦艦との戦闘シーン』が面白いかと言うとそうでも無くて、同じ映像の使いまわしのシーンが矢鱈と多いうえにメガロドンの攻撃方法も単純に噛みつくだけでたいして面白味もなく、戦艦(フリゲート艦?)は戦艦でちっちゃい連装砲みたいので水面をパシパシと撃つだけで、絵面がどうにも地味なんですよね。


 映画の半分ぐらいは戦闘シーンなんだから、せめて戦闘シーンのビジュアルに面白味があれば、もうちょっと盛り上がったと思うのですが…
 というか、米軍もメガロドンが居る事が想定されてるなら、なんで爆雷とかを用意してこなかったんだっていう。


 見せ場に乏しいながらも、いちおう終盤の展開とかは割と盛り上がるのですが、そこまでがダラダラしたシーンが多いうえにビジュアル的にも面白味が少なくて、正直に言ってダレてしまう部分の多い作品でしたよ。

 


 総評としましては、『いまひとつ面白味や盛り上がりに欠ける巨大ザメものモンスター映画』というのが正直なところ。


 まあクソ映画の多いサメ映画のなかでは、まだマトモに観れる内容ではあるのですが、微妙な出来なうえに『ネタ映画』としては面白味に欠ける内容なのでいま一つオススメし辛いんですよね…


 サメ映画が大好きで、『とにかくサメ映画を全てチェック』したいというのであれば観るのを止める事はありませんが、サメ映画としてもB級映画としても推すには弱い作品という印象の映画でしたよ。