NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」(65点/オカルト:結構オススメ)

■■■「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」■■■
(65点/オカルト:結構オススメ)


 幼い頃に弟が何者かに誘拐され行方不明となる現場を目撃し未だにそのトラウマから立ち直れずにいる青年のマイクは、そのトラウマのせいで仕事も上手くいかずに悩んでいたが、亡くなった両親に代わって幼い妹のアビーを養うために仕事の内容を選ばず様々な仕事を引き受けていた。


 そんなある日、廃墟となったピザレストランである「フレディ・ファズベアーズ・ピザ」の夜間警備を引き受ける事となるが、それは『夜間に廃墟となった建物に侵入者が訪れないかを監視カメラで見張るだけ』という奇妙なものだった。


 簡単すぎる仕事に不審に思いつつも夜間警備に着くマイクだったが、巡回中の地区担当の警官であるヴァネッサから『このピザレストランでかつて子供たちが行方不明になり、そのせいで廃業になった』というレストランにまつわる奇妙なウワサを聞かされ…

 


 廃墟となったピザレストランで、店のマスコットであるアニマトロニクスのロボットが次々と人間を襲う…という、モンスターホラー風味のオカルトサスペンス映画。


 同名の人気ゲームである「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(以下:FNaF)」を映画化した作品なのですが、同じようなコンセプトで「FNaF」をオマージュした「ウィリーズ・ワンダーランド」という作品がニコラス・ケイジが主演で映画化されている事もあって、同系列としてやや出遅れた感があるのは厳しいところ。
 (むしろ、あっちが映画としてインパクトがありすぎたので『こっちはニコラス・ケイジは居ないんだ』と妙に物足りない気分になってしまう始末。(笑))


「ウィリーズ・ワンダーランド」
https://uei-nanigashi.hatenablog.com/entry/2021/10/10/012011


 ただ出遅れ感があるとはいえ、ホラーの大御所であるブラムハウスが制作しているだけあって、こちらも非常にシッカリと作られた良作のサスペンスホラーになっています。


 お話としては、『辛い過去のトラウマを持つ青年が、廃墟となったピザレストランの夜間警備のバイトをする事になるんだけど、その場所は実は過去に忌まわしい事件のあった曰くつきの場所で、更には深夜に動くはずのない廃棄処分されたアニマトロニクスのロボットが動き回っているのを目撃してしまい…』みたいな感じの展開。


 自分はゲーム版の「ANaF」は触り程度しかプレイしていないのですが、それでも『こんな複雑なキャラクターや背景の設定あったっけ?』とツッコミを入れたくなるぐらいにガッツリとストーリーが作り込まれており、特に作中のメインストーリー部分がサスペンスとして非常に秀逸なお話になっています。


 主人公の過去のトラウマやら妹の観る『イマジナリーフレンド』の存在やらが、作中のピザレストランの設定と複雑に絡み合っており、お話が進むに従って徐々にその謎が明らかになっていくという展開はオカルトサスペンスとして普通に面白いです。


 ただ、逆に『ゲーム要素』に関してはむしろ『味付け程度』という印象で、作品の舞台となるピザレストランの雰囲気やらアニマトロニクスのロボットのビジュアルやらは物凄く高い再現度なのですが、ストーリーの中に『ゲーム的な要素』があまり感じられないのは残念なところ。
 (主人公は警備室でほぼ居眠りしてるだけで、監視カメラとか殆ど操作しないし…)


 でもブラムハウスが作っているだけあって、アニマトロニクスのロボットたちが普通に怖くて、デカくて存在感があるぶんむしろゲーム内に登場するロボットたちよりも恐怖を感じさせてくれるのは、なかなか良い点かと…


 あと凝ったストーリーになっているぶん、世界観やら主人公のキャラクターとかの掘り下げが非常にシッカリとしており、そのせいでややテンポの悪さを感じる部分があるのは気になるところながらも、お話が動き出してからの展開は非常に面白いので、まあ許容範囲と言うところかな?


 ゲームのテイストのみを拝借して『勢いのある楽しいホラー』へと仕上げた「ウィリーズ・ワンダーランド」に対して、新たな解釈によって舞台設定を活かした『良質なオカルトサスペンス』に仕上げた本作という感じで、どちらもなかなかな良作ホラーという印象でしたよ。

 


 総評としましては、『普通に良くできたモンスターホラー風味のオカルトサスペンス映画』という感じですね。


 元のゲームが好きな人であれば「ウィリーズ・ワンダーランド」も本作も別のベクトルで楽しめる内容だと思いますので、気になっているようであればどちらもチェックしておいても損は無い作品と言えるでしょう。


 逆に『ゲームの忠実な映画化作品』として期待して観ると、やや『思ってたのと違う!?』となる可能性もあるので、その辺は注意が必要かもしれませんよ。