■■■「ラットレース」■■■
(65点:--)
大富豪であるカジノのオーナーの思い付きで、賞金200万$をかけたレースが開催される事となった。
レースのルールはただ一つ『いかなる手段を用いても良いのでニューメキシコまで一番最初に辿り着く事』。
参加者はカジノの客から無作為に選ばれた6人、彼らはそれぞれの思惑を胸に秘め、なんとか最初に目的地に辿り着こうとするが…。
といった感じの、いわゆるドタバタコメディ映画の本作です。
ラスベガスからニューメキシコまで約1000km、普通に行けば車でも1日、飛行機だとあっという間の距離なのですが、『ルール無用が唯一のルール』といった内容であるため、参加者全員がお互いの足を引っ張りあったり、なんとか他人をだし抜こうとして次々とトラブルに巻き込まれて行く様がコミカルに描かれていて、なかなか楽しませてくれます。
参加者の6名が、「ミスター・ビーン」ことローワン・アトキンソンやウーピー・ゴールドバーグと、これまた個性派揃いで、濃すぎる面々の演技が非常に良い感じです。
ちなみにパッケージ写真を見ると、ローワン・アトキンソンが主人公かのように描かれていますが、割とチョイ役で…っていうか、この映画の主役って誰だろう?
総評としましては、あまり深いことを考えずに素直にドタバタコメディを楽しみたいって方には結構お勧めの一本です。
作品全体のテンポも非常によく、ごく普通に楽しめるコメディの良作映画です。
アメリカのコメディ映画と言えば「オースティン・パワーズ」のように、日本では濃すぎて受け入れられない物も多いですが、この作品の場合は比較的薄口なので、日本人でも十分に楽しめる作品だと言えます。
秋の夜長をコメディで笑って過ごしたいって人は、試しに借りてみても良いのではないでしょうか?
オチも予想の範囲内ではありますが、なかなか良い話ですし…
個人的には「バービー博物館」のネタで不覚にも爆笑してしまいました。
っていうか、あんな博物館実在するのか?