NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「Dr.チョッパー」(30点/スラッシャーホラー)

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■■■「Dr.チョッパー」■■■
(スラッシャーホラー/30点)

 天才外科医であるウエントは、ある日『人間の身体を切り刻んで別の肉体へと移植する事で不老不死を可能とする技術』を発見。
 実験を証明するために患者の身体を切り刻む大量殺戮を行い、自らを伝説の外科医「Dr.チョッパー」と名乗り、その姿を何処かへとくらませる。

 それから30年後、とある学生のグループが山中のコテージにバカンスへと訪れる。
 しかし、寂れたながらも閑静なリゾート地と思われたその場所は、捕まえた人間の身体を切り刻んで不老不死となるためのパーツを集め続けるDr.チョッパーの狩場だったのだ!!

 やがて、改造バイク(チョッパー)にまたがって、いかついゴーグルと皮ジャンに身を包んだ「Dr.チョッパー」が彼らの前に姿を現し、彼らはその肉体を狙われる事となるのだった…


 感想の書き始めに、あんまりにも毎週~毎週、同じ事を書くようでアレ(って言うか本気でアルバトロス・コアのファンBLOGみたい)なんですが…
 B級~Z級のホラーでお馴染みのアルバトロス・コアの配給による、キ●ガイの殺人医師が登場するスラッシャーホラー映画。

 チョッパーバイク(改造バイク)にまたがって、被害者の体をチョッパー(切り刻む)する、殺人外科医「Dr.チョッパー」…って、どう考えてもタイトルの語呂合わせと一発ネタだけで作られたような映画ですが、内容の方も『ソレ相応』と言った感じの作品。

 なんか、スタッフの面々が集まった飲み会とかで誰かが冗談で考えたキャラを『そのまま映画にしてみました』みたいなノリで作られたんじゃないでしょうか?

 一応、他人の身体をブッタ切って勝手に移植しちゃう…という事で、医療系のホラーっぽい体裁を取ってはいますが、初っ端に登場する看護婦がミニスカ&オーバーニーソックスという意味も無くお色気過剰な格好で、マジメな映画の気配なんかは微塵もありゃしません。
 (ただ、この『狙いすぎ』な看護婦のコスチュームは、何故かオープニングの一瞬しか出てこないのが、ちょっと残念…。)

 でも人間の身体を解体するって事で、ゴア描写全開のグチャグチャドロドロ映画かと思いきやそうでもなく、低予算故の哀しさかカメラから写らないアングルでばっかり残虐シーンが繰り広げられるという、なんとも悲しい内容。

 ストーリーの方も殺人シーンが物凄くアッサリしてる割に、あからさまに本編のお話とは関係の無さそうな森林警備隊員のお兄ちゃんの過去がやたらと詳しく語られてみたり、若者たち5人の友情が熱く語られてみたりと、ちょっと作品の方向性の見えない内容。

 タイトルもキャラクター設定もバカっぽいこんな映画に、誰もサブキャラクターの掘り下げとか凝ったストーリーなんか期待しちゃいません。
 改造バイクに乗ったDr.チョッパーが、セクシーなミニスカ看護婦と一緒に大暴れみたいな頭の悪い作品だったらソレでOKだったのですが…

 どうにもホラー描写もストーリーもどちらも中途半端で、内容があきらかにタイトルにインパクト負けしているのが非常に勿体無い所でしょう。

 総評としましては、コレといった特徴の無いD級のホラー映画といった感じの作品で、単なる凡作というか駄作と言っても良いようなレベルの映画です。

 バカっぽい予告とタイトルに惹かれて観てみたのですが、ハッキリ言ってちょっと期待はずれ。
 アルバトロス・コアらしいバカ映画を求めている人はスルーしてしまった方が無難かもしれません。

 全体的にもっとハチ切れた内容の、『やり過ぎスプラッタホラー』みたいなものを期待してたのですが、なんとも地味でコレといった見所の無い映画でした。

 あと、どうでも良いのですが…この映画のタイトルの「Dr.チョッパー」って、やっぱ清涼飲料水の「Dr.ペッパー」をモジって付けられてるんですかね?
 って、ホントにどうでもいい話ですな…