NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

「ダイナソー・ファイター カンフー vs. 巨大恐竜」(20点:地雷)

■■■「ダイナソー・ファイター カンフー vs. 巨大恐竜」■■■
(20点:地雷)

 今から数百年後の未来、人類は宇宙人によって支配され、世界は宇宙人の作ったサイボーグによって支配されていた。
 反逆者であるカンフー戦士は、支配者であるサイボーグを倒し宇宙船より脱出しランナウェイ(逃亡者)となって現代の地球へと脱出してくるが、宇宙人たちは彼を追うためにトラッカー(追跡者)と、コントロール装置を付けた恐竜の大群を現代へと送り込んだのだった。


 そんな訳で、未来から来たカンフー使いが恐竜(ヴェロキラプトルみたいなの)とかサイボーグとかと戦う話です。
 って、そのまんまやがな!!
 まあ、とにかくそんな感じのSF…と呼ぶのもおこがましいような、SF風味のアクション映画。

 なんか最初に宇宙人から逃亡してきた逃亡者を追って、未来から来た追跡者が恐竜つれてやってくるんだけど、この恐竜が大型犬ぐらいのサイズしかない。
 「どこが巨大恐竜だよ!?」とか思ってたら、恐竜はあっさりナイフで倒されて追跡者と逃亡者の戦いになるのですが…追跡者は『鉄パイプ』を持って逃亡者に襲い掛かってきます。

 って、えぇっ!! 『鉄パイプ』ですか?
 いや、逃亡者が丸腰(だけどカンフー使い)なのは分からなくも無いですが、未来から来た追跡者の武器が鉄パイプなのは、いくらなんでも変でしょう。
 とまあ、この時点でかなりヤバそうな臭いがプンプンしてたのですが、やっぱ予想どおりのB級と呼ぶのもおこがましいZ級SF映画でした。

 タイトルどおり主人公であるカンフー使いと恐竜が戦う訳ですが、恐竜は着ぐるみ&アニマトロニクスでCGなんて気のきいた物は使ってません。
 サイズ的にも着ぐるみなので基本的には人間よりちょっと大きい程度のサイズの物がメインで、しかも、確かに表題どおりに巨大恐竜も出てくるんですが、単に同じモデルを使ってカメラアングルや合成で大きそうに見せてるだけです。
 まあ別に着ぐるみも、ある意味味があって良いんですが。

 ただ、恐竜がヘボいとか、ストーリーがツマんないとか、爆発とかのシーンが驚く程ショボいとかよりも何よりも、、この映画で我慢出来なかったのが…

 主人公のカンフー使いが追跡者と戦う時には確かにカンフーを使うんですが、恐竜は銃とかブービートラップで倒してしまって、全然カンフーで戦いません!!

 もう、他に何も無くても『恐竜軍団とカンフー使いがカンフーで大バトル』ってアホなノリだけを期待して観たのに、ハッキリ言って超ションボリさんでしたよ。

 総評としましては、特に観るべき所も無いZ級のSF映画です。
 演出がショボすぎて一部笑える部分もありますが、その為に観るって程では無いかなぁ?
 バカにしてもクソにしても、全体的にタイトルのインパクトに負けてる感じですな。
 よっぽどSFとか恐竜とか好きでも、観ずに回避の方向で良いかと…


 あ、そうそう一つだけ、この映画ヒロインがシスターでした!!
 修道女のコスプレですよ!!(コスプレ違う)
 でも、全然可愛くないですけどね!!
 (つか、主人公も未来から来た割に妙にキリスト教かぶれで、神についてヒロインと語り合ったりして、Z級SFでそんな語られても、なんか嫌…)