■■■「SIMPLE2000シリーズ Vol.78 THE 宇宙大戦争」■■■
【総評:3点(10段階評価)】
「宇宙からやってきた侵略者の操る『戦闘機』や『巨大UFO』や『巨大生物兵器』やらと、スーパーウェポンを搭載した最新鋭戦闘機にのって戦う」という設定の、後方型3D視点(TPS)シューティングゲームです。
ストーリーは前述の1行で全てが語られてしまうような有って無いも同然な内容なので説明は割愛。
ゲーム内容は、画面をパッと見た感じではフライトシミュレーター系っぽい印象を受けますが、実際にはどっちかというとアクションゲームよりの操作系。
一般的な3Dシューティングの操作体系に加えて、アフターバーナーで加速し、エアブレーキで減速といったシンプルな物で、減速しすぎたからといって揚力を失って墜落するような事はありません。
アクションよりと言ってもコマンドで特殊な機動が出来るとかでもなく、かといって『バレルロール』や『インメルマンターン』といった普通の空戦機動は当然出来ない…っていうか、普通にロールすら出来ません。
でも、何故か中途半端にヨーイングとかの操作は備えています。
どういう基準なんだか、良く分かりません。
宇宙人の侵略兵器は、巨大な蛾のような戦闘機だったり、サソリ型メカだったり、ムカデ型メカだったり、巨大UFO母船だったりと、なかなか面白いデザインにはなっているのですが、攻撃パターンに個性が無くどうにも印象が薄いのが辛い所。
殆どの敵は、遠間からミサイルとかをチクチクと撃ち込むだけで倒せてしまうので、あんまり迫力も無いですしねぇ…
使用できる武器の種類は多いのですが一部の武器が異様に強くて、同じ武器だけを使ってれば全ステージ楽勝でクリア出来るので、ステージによって武器の使い分けとかは全く必要ありません。
…っていうか、実質4種類ぐらいの武器しか使いません。
また、武器の性能を個別にパワーアップ出来たりするのですが、そもそも使う武器が4種類ぐらいしかないので、これまた全く意味がありません。
出撃時に自分が乗り込む事の出来る戦闘機の種類も結構多いのですが、使いやすい戦闘機は3種類ぐらいしか無くて、その機体をひたすら……
って、何かもうマジメに感想書くのが嫌になってきたんですが……
まあ、アレだ…
このゲームから得られる教訓は『ゲームバランスの調整は非常に重要』って事ですね…うん。
総評としましては、とにかく色んな意味で中途半端な超絶微妙な感じのゲームです。
難易度も超簡単で、2~3時間ぐらいで楽勝でクリア出来てしまいますし、HARDランクになってもあんまり難しくなる訳でも無いので、やり込みがいもあんまり無いですしねぇ…
所詮はSIMPLE2000ですから、多少は微妙な完成度なのは仕方ないにしても、ここまであらゆる点で微妙な『悪い意味で予想通り』なゲームは流石にチト辛いなぁ…
とりあえず気になってるんだとしても、中古で1000円ぐらいまでなら、まあ買っても良いかも?