NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

ゲームショー2006直前:「Xbox 360 メディアブリーフィング」での発表

 東京ゲームショーもいよいよ明日から(もう今日か?)開催…という事で、いままで情報の無かったXbox360の情報もようやく出てきました。
 各ゲーム系のサイトで情報が公開されてますが、とりあえずページも軽く写真が多くて見やすいGAME Watchさんからリンク先を抜粋します。

マイクロソフトXbox 360メディアブリーフィング」開催日本向けタイトルを拡充、年内に110タイトルをリリース
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20060920/ms.htm

■マイクロソフト、Xbox 360ブルードラゴン」12月7日発売本体とセットになったプレミアムパックも同日発売
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20060920/ms.htm


 今回の発表内容では、今回は全く新たに発表された新作の情報ってのはあまり無いので、一般のユーザーに向けたインパクトは弱いものの…
 今まで『発売日未定』だったブルードラゴン」をはじめとする期待の大作ソフトの発売日が決定し、今年の年末にかけて大量に発売される事が決まったという事で、新作発表ラッシュならぬ『新作発売日ラッシュ』といった感じですね。

 発売日が決まったタイトルに結構面白そうなソフトも多くて、マニア層の注目度は軒並み高いので、この戦略は間違って無いと思います。

 現状では『遊ぶソフトが全く無い』と言われていたXbox360ですが、ローンチでパッとしたタイトルが無い「PS3」とかと比較してラインナップを観ると、Xbox360も結構良い感じじゃない?』と思える部分も多いので、価格や話題性で譲る「Wii」には叶わないものの、年末に向けて意外と「PS3」よりも売れるかも?
 こうなると、1年先行して発売したのは間違ってなかったのかもしれません。

 ※ 逆に発売日にXbox360を購入した身としては、『この1年は何だったの、俺らは人柱だったの?』って気もします。
 ※ 正直言って、既存ユーザーに何かサービスがあっても良いのでは?とか思ってみたり…

 ただしソフトのラインナップは揃ったものの、『面白そうなソフトが年末にいっぱい出るよ』というアピールはマダマダ不足してと思うので、ここから大規模なキャンペーンなりCMなりのアピール攻勢を上手くしかけていく必要はあるでしょう。

 ソフトのラインナップが充実するのは嬉しいのですが、11月末~年末までに私が個人的に気になるタイトルを羅列してみると…

 11/22:「カルドセプト サーガ」
 11/22:「DEAD OR ALIVE XTREME 2
 12/07:「ブルードラゴン
 12/21:「ロスト プラネット~エクストリーム コンディション~」
 12月:「ファンタシースターユニバース
 12月:「地球防衛軍 3」
 12月:「ギアーズ・オブ・ウォー

 いやいや、そんなにソフトに出られても絶対に全部は買えないし、よしんば買っても遊べないから…
 むしろ何本かは延期して貰いたいぐらいで、ユーザにとっては嬉しい悲鳴ですね。

 ただ、年末商戦に注力するのは良いのですが、12月にここまでソフトが集中すると1月以降に出すゲームが無くなって、『来年からは、また滅茶苦茶ショボいラインナップに戻るんじゃないか?』とか一抹の不安もありますね…
 「ブルードラゴン」とか「ロストプラネット」みたいな大物タイトルは、もうちょっと小出しにした方が良いのでは?

マイクロソフトXbox 360HD DVDプレーヤーは20,790円
■-11月22日発売。1080p出力/インタラクティブ機能対応
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20060920/ms.htm

 あと、Xbox360用の外付けのHD DVDプレイヤーの発売も発表されましたね。
 個人的に25,000~30,000円を予想してたので、思いのほか安いなという印象ですね。

 まあコレがHD DVDXbox360普及の原動力になるとは思いませんが、正直言って「HD DVD」や「Blu-ray」のような「次世代DVD」は、HDテレビが普及しきってない現状では『無駄に高級な嗜好品』でしか無いと思うので、本体を買うと強制的にBlu-rayが付いてくる「PS3」よりは、欲しい人だけが選択肢の一つとして選べるコチラの方が良いと思います。

 まあ本体と合わせて買うと、どっちも同じぐらいの価格になるんですけどね…


 とりあえず、既にXbox360を持ってて映画マニアでもある私としては、あと20,000円ぽっちの投資で高精細画像の次世代DVDが見れるようになるってのは結構魅力を感じてたり…
 Blu-rayHD DVDも、普通にプレイヤーを買ったら10万オーバーですから…)

 肝心のHD DVDのソフトが、現状では買いたい物が殆ど皆無なのでまだスグには買わないでしょうが…
 でも、20,000円以下っていうのは、社会人にとっては『十分に衝動買い可能な金額』なので、欲しいソフトが出たら思わず速攻で買ってしまいそうですよ。


 その他、ニュースでは無いですがXbox事業部の泉水氏のインタビューがなかなか興味深かったので、ちょっとリンクを貼ってみます。

Xbox 事業本部長、泉水に直撃インタビュー! 次世代ゲーム機 3 社揃い踏みの東京ゲームショウXbox 360 が目指すものとは!?
http://www.xbox.com/ja-JP/event/tgs2006/report/sensui.htm

 このインタビューを読むと、泉水氏は日本のゲーム市場を結構鋭く分析をしているのが良く分かりますね。

 ちょうど、私が先週の日記で『ゲーム機によるユーザの棲み分けが発生するかも?』という事を書きましたが、泉水氏もこのインタビューで『とにかく全てのハードに触れてみて、自分のライフスタイルにあったゲーム機を選択してほしい』という感じの事を述べており…

 まあ、コレは『実際の性能やゲームのラインナップに対して、Xbox360が「売れてないハード」という先入観から全く評価されていない』事に対して『とにかく触ってみて欲しい』という意味のコメントでもあるんでしょうが、単純に自社ハードを薦めているので無い辺りからシュリンク傾向にある日本のゲーム市場で全てのメーカーが無闇にユーザを取り込もうとするのではなく、ユーザ自信が正当に自分のライフスタイルにあったゲーム機を選ぶ事でゲームをより楽しんで欲しい』という意図も汲み取れ、非常に良いビジョンを持っているなぁ…と素直に感心しましたよ。

 トップがこれだけ良いビジョンを持っているのに、日本のMSのマーケティング部門とかは的外れなキャンペーンばっかりやって、何をやってるんだ?って感じですね。

 正直言ってXbox360って、マニア向けながらもコンセプトや性能的には非常に良いハードなので、もっともっと頑張って欲しい所ですな…