その名は「Xbox360 エリート」

　暫く前からウワサが出たり消えたりを繰り返していた、Xbox360の上位機種の『黒いXbox360』こと…
　「Xbox360 エリート」　が、ようやく正式発表となりました。

■米Microsoft、HDMI搭載の上位機種「Xbox 360 エリート」を発表
＞http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070328/xbox.htm

■公式プレスリリース
＞http://www.xbox.com/ja-JP/press/release/20070328-1.htm

　スペックは、ほぼウワサどおりに現行モデルに「HDMI端子」と「120GB HDD」を搭載したもの。

　その他のウワサも正しければ、現行のモデルと比較して『チップセットがシュリンクされて消費電力と発熱が抑えられている』とか『DVDドライブの静穏化が図られている』とかって話のようですが、この辺は実際に製品が出て、どっかのサイトが分解レポートでもやってくれないと何とも言えないですね。

　ちなみに北米での発売日は4/29から、販売価格は$479.99。
　ただし、現在は日本での発売は未定。

　北米で$479.99という事は、日本で発売されるとしたら約５万円程度の価格となる事が予想されますが…

　HD-DVDを搭載してるならともかく「HDD容量」と「HDMI端子」ぐらいしか違いが無いのに『現行モデルと１万円以上の価格差』っては少々辛いかも？
　ぶっちゃけ『ソレなら、同じぐらいの値段でBlu-rayも搭載してるPS3を買うよ…』という気もします。

　もしホントに『DVDドライブが静かになってる』んだとしても、個人的には『Xbox360のドライブ音は全く気にならない人』なので、あまり恩恵は感じませんしね…

　ただ、日本での発売も考えられているっぽいものの、その際の『パッケージのバンドル内容』や『価格設定』は現時点では未定だそうで…
　いっそ、日本向けに『ＰＳ３に対抗した戦略的な価格設定』とかでも行なってくれんかなぁ。

　もし価格据え置きで『外付けHD-DVDドライブ同梱』とかだったら、思わず買ってしまうかも…って流石にソレは無いか？

　ちなみに、今回「Xbox360 エリート」に搭載される「120GB HDD」はオプションとして別売りでも販売されるようで、コチラは日本でも発売が決まっており18,900円で販売される予定。
　転送ケーブル付きで、現行の20GB HDDから120GB HDDへのデータの移行も簡単に行なえるようです。

　ただ、海外ではXboxLIVE!で『ＴＶ番組』や『映画』などの映像配信も行なわれている関係から、現行の20GBのHDDではジリ貧になってる人も多いと思うので、結構需要があるものと思われますが…

　日本じゃ映像コンテンツの配信もあまり行なわれてない事から、『HDD容量は20GBでも十分に足りてる』って人が多いと思うので、『ＦＦ１１をやりつつ、DLコンテンツもモリモリ落としてるヘビーユーザー』ぐらいにしか需要は多くないかも？

　ちなみに、日本で映像コンテンツの配信があまり行なわれないのは、『ＭＳの企業努力の不足』よりも『ややこしすぎる日本の著作権法』が大きな阻害要因となっていると思われますので、一概にＭＳに文句を言うのもアレなんですが…

　しかし、今回の発表は「Xbox360 エリート」につけ「120GB HDD」につけ、個人的には『日本ではそこまで魅力が感じられない発表』という感じでしたねぇ…
　（そもそも「Xbox360 エリート」は、まだ日本での発売は未定ですが。）

　ただ…ここからはアクマでもウワサの域を出ない話ですが…

　今回の「Xbox360 エリート」は『プレミアム商品』的な扱いで…
　ゆくゆくは「Xbox360 エリート」の仕様が現行の「通常版」へと価格据え置きで適用され、現在の「通常版」に当たるモデルは「コアシステム」の価格へと値下げされるという『値下げへの布石だ』なんてウワサもあるようです。

　実際にそうだとしたら、間違いなくユーザ数のテコ入れになるので嬉しい限りですね。

　さて、Xboxの歴代ユーザ的には『エリート』というと「Halo」の主人公のライバルしか思いつかない訳ですが…では、次代の『高性能な白いXbox360』は、やはり「Xbox360 マスターチーフ」とかになるんですかね？