NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

ゲーム感想:「がくえんゆーとぴあ まなびストレート! キラキラ☆Happy Festa!」(PS2)

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ゲーム感想:「がくえんゆーとぴあ まなびストレート! キラキラ☆Happy Festa!」(PS2
【総評:6点(10段階評価)】

 同名のTVアニメーション作品である「がくえんゆーとぴあ まなびストレート!」PS2版ゲーム化作品。

 ちなみに原作は…
 少子化と個人教育の高度化が進み、子供たちにとって『学校に通う』という行為は任意のものとなり、『学園』という存在そのものが意味を無くしつつある近未来の日本で、自分達の通う学園を『楽しいもの』にしようと主人公達が奮戦する。

 という、直球ど真ん中の『まっすぐゴー!』な青春ドラマといった感じのお話でしたが、ゲーム版はコメディタッチのサイドストーリーという感じのお話です。
 まあゲーム化の手法としては、割とありがちと言えばありがちなパターンですね。

 一応、『彼女達の街で行なわれなくなった「夏祭り」を復活させる』というメインのストーリーがあって…

 「夏祭り」を復活させるためには『街の人たちの協力』と『運営資金』が必要となるので、街の人達から依頼された様々な『お手伝い』をこなして、街の人の信頼を勝ち得ながらお駄賃を貰って資金を貯める事で『夏祭りを復活させる』ってのが大まかな流れになります。

 ただ、「夏祭り」の復活という大筋に沿ってお話は進むものの、ぶっちゃけメインのストーリーは有って無いも同然みたいな感じ。
 逆にこの『お手伝い』『ショートストーリー+ミニゲームという構成になっており、みかん、むっちー、めい、もも等の各キャラがお手伝いをこなす事で発生する『コメディタッチのショートストーリーを楽しむ』ってのが本編の大まかな流れですね。

 また、この『お手伝い』の内容によって…例えば『喫茶店のお手伝い』なら『メイド服』『中華料理店のお手伝い』なら『チャイナドレス』といった具合に各キャラがコスプレ(?)を披露してくれるので、ぶっちゃけた言い方をすると『各キャラのコスプレグラフィックを見るためのゲーム』と言い切ってしまっても過言では無いかと…

 ショートストーリーの間で発生するミニゲームは、ブラックジャック」風のルールのカードゲームみたいな感じ。

 各『お手伝い』にはクリアの為の『やる気の目標値』(だいたい70ポイントぐらい)が設定されており、また各キャラは最初に仕事を引き受けた時点で『やる気』ポイントを0~100までのランダムで持っているので…

 まなびが各キャラに自分の『やる気』を注入したり、アドベンチャー風の受け答えで『やる気』を増減させる事で、各キャラの『やる気』を『目標値以上~100以下』に保つ事が出来れば『お手伝い』が成功となるというシステムです。
 ただこの際に『やる気』を注入しすぎて、『やる気』が100ポイントを超えてしまうと0に戻ってしまう(逆に0以下のマイナスに落ち込むと100に戻る)ので、その辺を見据えての調整が必要となります。

 …が、『やる気注入』も『アドベンチャーパートでのやる気の増減』も、基本的に5~50ポイントのランダムで『やる気』ポイントが増減する為、ぶっちゃけ『成功するか』は攻略も何も無くて殆ど運次第。
 (最大の攻略法は、やる気が足りてる時はそれ以上の『やる気を注入しない』事。)

 ちなみに、この『お手伝い』に成功すると『ご褒美グラフィック』が見れる為、プレイヤー的には『お手伝いに失敗する』という選択肢はありえません。
 結果として、もし失敗した場合は『ロード&リトライ』となってしまうので、ぶっちゃけメンド臭いです。

 まあ、逆を返せば『ロードしてやり直せば何時かは必ず成功する』のですし、セーブやロードのシステム周りの処理は結構速いのであまり苦痛にはなりませんが…

 そういう意味でも、どっちかって言うと『作業ゲーム』という印象が強いゲームですね。


 前述のように、『各キャラのコスプレグラフィック』を見るのが主目的のゲームだけあって『グラフィックの枚数は割と膨大』で、グラフィックのレベルも『原作の雰囲気を損なう事の無いレベル』では十分に完成されているので、『多彩なコスプレグラフィックを見るのが目的』ならそれなりに楽しめると思います。

 『みかんのチアリーディング服』『めいのメイド服』といった、アニメ版ではお目にかかれなかったコスチュームとかに心惹かれるものがあるなら、『まあ購入してみても良いかも?』って感じですね。

 ただ、ストーリーは前述の通り『ショートストーリーの連続』で別段面白い訳でもないので、アニメ版のような熱い展開を期待してると肩透かしを食らうかもしれません。


 総評としましては、酷評するほど悪くは無いけど別にたいして面白くもないといった感じの、『恐ろしいほど中身の無いゲーム』ですね。

 『まなび達の可愛いキャラのグラフィックのみでご飯3杯はイケる』というような人ならオススメしますが、そうでなければやや微妙なゲームかも?

 個人的には、『コレで価格が4,000円程度ならば殆ど文句は言わなかっただろう』と思われる内容なので値崩れ待ちをするってのも手ですが、出荷数がそこまで多いとも思えないので値崩れするかなぁ?

 まあ、1周のプレイ時間も4~5時間程度とお手軽ですし、グラフィック目当てで息抜き程度に買ってみるのも良いかもしれませんね。


 あと、ゲームの評価とは直接関係の無い部分で個人的に気になったのは…

 『みかんのキャラ、ちょっと違ってない?』って事かなぁ…
 正確には『野中藍の演じ方が微妙に違う』というべきか?

 TV版の『超絶的に頼りない』感じのキャラが好きだったので、何かコレだけは微妙に違和感がありました。

 まあ、収録された時期がゲームとアニメで違うってせいもあると思うので、致し方ないのかなぁ…
 いや、野中藍は結構好きなので妙にこの辺が気になった。(笑)