NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ボーンシックネス 最怖ゾンビ軍団襲来」(3点/ゾンビ映画:核地雷)

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■■■「ボーンシックネス 最怖ゾンビ軍団襲来」■■■
(3点/ゾンビ映画:核地雷)

 夫のアレックスが『原因不明の骨の異常』による難病で倒れ介護生活を続けるクリスティンは、夫の治療費を払う事が出来ずに生活に困窮していた。

 薬を買うお金がない彼女はなんとかしてアレックスに骨を丈夫にして貰おうと画策し、旧友で共同墓地の管理人であるトーマスに死体から人骨を盗んで来て貰い、それを細かく砕いて夫の食事に混ぜる事で栄養を採らせようと試みる。

 しかし続けて骨を食べさせ続けるうちに、アレックスの身体には徐々に異変が生じ始め、やがてそれは彼の人格をも蝕んで行くのだった…


 恐らくアメリカでTV映画用に作られたと思われる、残虐描写テンコ盛りのゾンビ映画

 いや… これは… もう、なんて言うか……色んな意味で凄いです!!

 何が凄いって… クズ映画にも程がある!! って感じ。

 映画の開始早々に、いかにも『安物のハンディカムで撮りました』と言わんばかりのチープな映像の画面が映し出されて、開幕5秒ぐらいから既にヤバそうな臭いがプンプンするような画面構成。

 割と序盤からゴアシーンてんこ盛りな展開で、頭をカチ割ったり、手足や首をモギ取ったりという人体損壊描写が連発されるんだけど…あからさまなゴム製の死体や内臓にオモチャっぽい手足。

 頭蓋骨を割られた犠牲者は、脳味噌の代わりに頭から『鶏のささ身』が出てくるという『どこの学生が撮った自主制作映画だよ?』ってぐらいの驚くほどショボい特撮のお陰で怖さなんて欠片も無くて、残虐シーンが続けば続く程に笑いが込み上げて来ます。

 内容も、常人の想像を超えるぐらいのグテグテっぷりで…

 登場するお姉ちゃん達は本編の流れに関係無しに全く意味も無く裸を見せまくり、ヒロインが唐突に『一人エッチ』を始めたと思ったら『ゾンビ同士のHシーン(イメージ映像)』が挿入されたり、お姉ちゃんの入浴シーンに唐突に浴室に巨大なサソリが現れたと思ったら『現れるだけで何もせずに帰っていったり』という意味不明の演出の連発。

 一応、主人公は『ゾンビの骨を食べたせいでゾンビ化していく』みたいな設定なんですが、じゃあ最初からその墓地にはゾンビが居たのかよ!? ソッチの方が大事件だよ!!
 (一応、物語の終盤で『悪魔みたいな連中』が唐突に登場して、そいつらのせいでゾンビが現れたという事になってるようですが、ソレはソレでやっぱり大事件だろう…)

 極め付けは、主人公が『口から吐き出した(?)ゾンビ』にヒロインが襲われるという我々のような常人には理解不能のシュール演出に、流石にクズ映画好きの私ですら観てて頭が痛くなりました。

 ちなみに、こんなクズな内容のクセに尺が100分以上あって本編の7割ぐらい『異様なぐらいにショボい残虐シーン』の連続なのに加えて、特に終盤は主要登場人物が全員死亡した後も延々と意味の無い残虐シーン(←繰り返して言いますが超ショボいです。)が続くという『視聴者に対する拷問か?』と思えるような展開に、流石のゴア映画好きの私でも『もう勘弁してくれ』という感じの泣き笑い状態でしたよ…


 総評としましては、これ以上酷い出来の映画もそうそう無いだろう…って感じの『救いようの無いクズ映画』としか言いようが無いような映画です。

 …が、あまりのクソっぷりにここまで徹底してクソだと逆に『ネタ映画としてはアリ』なレベルだと思いますので、『手に負えないぐらいのツマんない映画を観て見たい』という人なら逆に観ておいても良いかもしれません。

 ただし『何の罰ゲームだよ?』と言いたくなるような余りのクソっぷりに、思わず暴れ出したくなったり、友人と一緒に観て友人との人間関係にヒビが入ったりしても当方では責任を負いかねますので、観る場合は自己責任でお願いします。