■■■その16『自作武器作成とブレイズ騎士団のお仕事』■■■
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さて、各地の魔術師ギルドのクエストというか『お使い』をこなした俺様は、無事に帝都のアカデミーへの入学を認められた。
大学に入るとエラそうなアカデミー学長であるアークメイジの話を聞かされたが、また面倒なクエスト(お使い)を頼まれそうだったので、その程々に切り上げて『トカゲ男、花のキャンバスライフデビュー』とばかりに、とりあえずキャンバスに繰り出して行く。
とりあえず、大学のキャンバスで学生らしい何人かの人間に話しかけてみると、ことごとく『研究が忙しいので話しかけるな!』と怒られた。
勉強のし過ぎで頭が固くなってしまったのか、なんとも無愛想な連中の多い大学である。
こうも無愛想な連中が多いと、少なくともこの大学では『合コン』とかは開催できそうに無いな…
こうも無愛想な連中が多いと、少なくともこの大学では『合コン』とかは開催できそうに無いな…
仕方が無いので、その辺をほっつき歩いていた教授に話しかけてみると『自分で考えて研究しろ』と、にべもなく突き放された。
まあ彼らは彼らなりに、俺様と会話できない事情があるのだろう。
主に『データ容量の都合』とかの『大人の事情』って奴が…
主に『データ容量の都合』とかの『大人の事情』って奴が…
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まあ細かい事は気にしない事として、キャンバス内をうろついてみる事とする。
キャンバスの中庭らしき場所をウロついてみると、流石に魔術アカデミーだけあってレアな植物がアチコチで大量に栽培されていた。
ひとまずは喜んで、その辺に生えている植物を採集しまくりながらキャンバス内を駆け回っていると、重量オーバーで身動きが取れなくなったので、とりあえずは錬金術で薬を練成…
ひとまずは喜んで、その辺に生えている植物を採集しまくりながらキャンバス内を駆け回っていると、重量オーバーで身動きが取れなくなったので、とりあえずは錬金術で薬を練成…
とかやってるうちに、大学に来た当初の目的を忘れてるだろう…と思いなおして、とりあえずは『オリジナル武器』を作れるという「カイロナジウム」という場所へと向かう事にした。
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この場所では、自分の所持している『魔法のかかってない武器』や『アクセサリー』に魔法の効果を追加する事が可能だ。
だたし、アイテムに追加できる能力や効果はある程度限定されていて、自分のレベルによって変化するようなのだが、どうもイマイチ基準が良く分からない。
本当は戦闘の際に悩まされがちな『麻痺』や『魔法攻撃』に対抗するために、『麻痺耐性』や『呪文反射』の効果を持った防具を作りたいのだが、自分の能力が足りないのか何なのか…少なくとも現状では作れないようだ。
俺様は『何の能力を追加するか…』と悩んだ挙句に、ひとまずは自分の重量制限を増やして運搬能力をアップする為に『腕力増強』を行なう事とした。
なんせ今の俺様の持ち物の重量制限は、ちょっとした植物採集を行なった程度であっという間に重量オーバーをしてしまう程にギリギリのギリジンなのだ。
そりゃもう、日本タケウマ連合会、その会費がン万円って感じだ。
そりゃもう、日本タケウマ連合会、その会費がン万円って感じだ。
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高い効果を発揮するには、極大魂石というアイテムが必要だが、このアイテムは闘技場で「ミノタウロス・ロード」に「魂縛」をかけて虐殺すればいつでも回収できるので、特に問題はあるまい。
ひとまずは、鎧とガントレットに『腕力強化+10』の効果をかける。
腕力が1ポイント増強されると持ち物の容量は5ポイント増えるので、コレで腕力が計20ポイント上昇し、結果として100ポイントの運搬力が上昇した事になるので、今後の探索が楽になるだろう。
少なくとも『ネズミの肉』を回収した瞬間に重量オーバーで動けなくなって、周りの敵に袋叩きにされるような心配は減った。
武器に関しては、『体力吸収』の効果を「デイドラのロングソード」にかけて、斬った相手の体力を吸収する「ブラッドソード」を作成。
別に、ゾンビを斬っても自分の体力が吸収される事は無いので安心だ。
別に、ゾンビを斬っても自分の体力が吸収される事は無いので安心だ。
また魔術師対策として、撃った相手を『沈黙』させる効果を持った「沈黙の弓」を作成。
これは実際に使用してみると、思いのほか使い勝手が良いので、接近戦をメインに闘う戦士系のキャラならオススメである。
これは実際に使用してみると、思いのほか使い勝手が良いので、接近戦をメインに闘う戦士系のキャラならオススメである。
他にも「暗視効果」のあるアクセサリー等、臨機応変に使えそうなアクセサリを幾つか作ったり…
オリジナル魔法では、自分のスタミナにダメージを与える事で「破壊魔法」の経験値を稼ぐという『破壊魔法訓練用』の魔法や、体力を「3ポイント」だけ回復して「回復魔法」の経験値を稼ぐという『回復魔法訓練用』の魔法やらを色々と作ったりした俺様だったが、流石にモンスターどもを全く討伐せずにアイテムを作りまくっていると懐具合が厳しくなってきた…
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久々に会ったブレイズ騎士団の団員のオッサンによると、どうやら皇帝を暗殺したのは『暁のなんたら~』というデイドラ崇拝者による闇の教団らしい。
この帝都の地下の下水道内に、その教団の言葉どおりの『地下組織』が存在するらしいので、その場所を強襲する事となった。
(ホントは潜入だったんだがスグに大乱闘になったので、最初から強襲した事にしておく。)
(ホントは潜入だったんだがスグに大乱闘になったので、最初から強襲した事にしておく。)
ちなみにどうでもいい事だが、この闇の教団員の連中は普段は『赤いローブを着て痩せた不気味な男』という外見だが、戦闘になった瞬間に『重武装の鎧に身を包んだゴツい兵士』に変身するという特技を持っているようだ。
いったいどんな技を使っているのか、『着痩せ』にも程がある…
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教団員どもは『新たな魔法武器』を得た俺様の試し斬りの相手には少々物足りず、やたらアッサリと倒せてしまった事に不満すら覚えながら、とりあえず教団のアジトから『次なる手がかり』となるアイテムを拾って撤収する事となったのだが…
意外にも、帰り道で遭遇した下水道に巣くう野良ゴブリンどもに大苦戦。
つか、「ゴブリンの武将×4人」+「ゴブリンシャーマン×2人」とか有りえないから!!
そりゃ、俺様も騎士団員も(ついでにタマネギも)袋叩きにされて殺されるっちゅうねん。
ぶっちゃけ、オブリビオンゲートの中で遭遇する『魔界のモンスター』どもよりゴブリンの方がよっぽど手強いので、この世界で一番危険なモンスターは『ゴブリン』なんじゃないか…と最近思うようになってきた。
しかし、『闘技場のグランドチャンピオンがアッサリ撲殺される』ような危険な生き物が、当たり前のように大量に生息している帝都の地下下水道ってどうなんだ?
こんな連中がうっかり街中に出てきたら、大パニックになると思うんだが…
この街はホントに大丈夫なんだろうか?
この街はホントに大丈夫なんだろうか?
(その17に続く…?)