NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ビリーバーズ」(50点/サスペンス)

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■■■「ビリーバーズ」■■■
(50点/サスペンス)

 消防署のレスキューチームに所属するデイブは、ある日、片田舎の路上で女性が倒れているという緊急出動の要請を受ける。

 相棒と共に現場へと急行した彼は、現場の路上で心停止状態で倒れている女性と少女を発見。
 ただちに救命活動を開始するが、その場所へと突然現れた謎の武装集団によって何らかの研究所と思われる地下施設へと拉致されてしまう…

 彼らを拉致した集団は自らを「クアンタ・グループ」と名乗り、タルボット博士という科学者の下で、世界の終わりに備えて「反対側の宇宙」へと脱出の準備をする「選ばれた人間」だと言う。

 最初は単なるサイコなカルト集団だと信じて疑わなかったデイブ達だったが、『自分達の目の前で死亡した筈の女性』が生き返って歩きまわっている姿や博士の奇妙な力を目の当たりにした彼らは…


 正体不明のカルト集団に囚われた救命士の脱出劇を描く、SF風味のサスペンスホラー映画。

 先日も紹介した、ワーナーの販売するオリジナルビデオ向けホラーシリーズである「Raw Feed」シリーズの一本です。

 さて、先日「レストストップ デッド・アヘッド」を絶賛した本シリーズですが、本作も傑作とは言わないまでもサスペンスホラーとしては割と小気味よくまとまった内容となっており、このシリーズは期待を裏切らない感じですね。

 ノリとしては『謎のカルト教団に囚われた主人公の脱出劇』という感じの内容で、お話的には昔から割とありがちなネタなのですが、カルト集団の信奉する物が『計算された数式』という単なるカルトとなってないのは、なかなかに面白いです。

 まあ実際にSFとかに詳しい人間からすると、『「科学」というのは「観測結果」と「推論」を教義とする「宗教」』だなんて言われる事もあるぐらいで…

 最新科学(特に「量子力学」とかのジャンル)では、実際に相当『神がかった理論』が展開されていたりもするので、本作もSFファンから観ると『なんともブラックな設定だな』と言う感じです。

 ただ、科学やSFの知識が無い人間が観ると、本作に登場する『予言や数式の意味』が分かり難いかなぁ…と思われる点は少々問題でしょうね。

 量子力学」とかの概念が多少なりとも頭に入っている人なら、なんとなくピンと来る内容だと思うのですが、そうじゃ無ければカルト集団の人たちが言っている事がイマイチ分からないかも?

 一応、本編のオマケに入っているスペシャルフィーチャー」を観れば、分かり難い部分がだいぶスッキリすると思うので、本編を観終わった後に一度観ておく事をオススメします。

 作品そのものの完成度はお話のテンポもなかなか良く、謎解きプロセスやらを上手く絡めた緊張感の持続させかたも結構上手いと思うのですが…
 ただ本編の中盤が、大した事件も起こらない上で延々と謎解きプロセスっぽい展開を見せられるので、ちょっと中だるみしてしまうのが辛い所ですね。

 本編を『全体的にもうちょっと短くする』なり、『「スペシャルフィーチャー」で語る部分を上手く本編に組み込む』なりして、もう少し全体がシェイプアップされれば良かったかも?

 まるで、ナイトシャマラン監督のような『人を食ったような唐突な結末』は賛否両論ありそうですが、個人的には結構好きですね。


 総評としましては、割と普通に良く出来たサスペンスホラー映画だと思います。

 強く推す程でも無いですが、サスペンスホラーとかの類の話が好きならば、ごく普通に楽しめる一本と言えるでしょう。

 SFとかの知識が無いと若干分かり難い(というか『ネタとして楽しみ難い』)部分が多いので、出来ればその辺の知識がある方にオススメですね。
 (まあ知識が無くても、それなりに普通に楽しめるとは思いますが…)