■■■その21『スニーキングミッション発動』■■■
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「デイゴンの祠」から魔道書を持ち帰った俺様は、とりあえず皇子様(マーティン)に魔道書を渡して、その解読を任せる事にした。
解読が終わるまで俺様が手持ち無沙汰にしていると、ブレイズ騎士団の団長が仕事を手伝って欲しいと申し出てきた。
団長の話によれば、ブルーマの街に件の『深遠の暁』のスパイが潜伏しているらしいので、そいつの正体を探って欲しいというのだ…
『スパイの調査とは、また細かくてメンド臭そうな仕事だな…』と思いつつも、さっきの任務は流石にやり過ぎた(というか「殺りすぎた」)と感じていた俺様は任務を快く引き受け、今度こそ華麗に任務を達成してやろうと決意を新たにした。
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情報によれば、スパイどもは「曇王の神殿」の側の石碑の近くで深夜にいつも密会を行なっているらしい…
深夜になるのを待ち「透明化の魔法」を準備して『ステルス状態』になった俺様が石碑の側へと近づくと、確かにブルーマの街で見かけた事のあるようなオバハンが石碑の側でウロウロしていた。
しばらく様子を見ていると、挙動不審なオバハンは何処かへ向かって歩き始めた。
よし『ソリッドスネーク(トカゲだけど)、スニーキングミッション発動!!』と忍び足で後を付はじめた俺様だったが…
よし『ソリッドスネーク(トカゲだけど)、スニーキングミッション発動!!』と忍び足で後を付はじめた俺様だったが…
透明化の魔法で完全に姿を消している筈なのに、何故かオバハンはおもむろに武装に身を固めた姿に変身して、激昂しながら物凄いイキオイでこちらへと走ってくるではないか!!
焦った俺様はとっさに武器を構えるが、オバハンは何故か俺様の横を華麗にスルーして後方へと走り去って行く。
いったい俺の後ろに何があるのかと思って振り返ると、そこには「タマネギ」こと『熱狂的なファン』の姿が…
ああそういやさっき「曇王の神殿」で居たときに、うっかり間違って殴っちゃって、どっかに逃げて行ってたっけ?
それにしても、何もこんな『絶妙のタイミング』で俺のところに戻ってこなくても…
それにしても、何もこんな『絶妙のタイミング』で俺のところに戻ってこなくても…
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『さて、どうしたもんか?』とタマネギとオバハンの追いかけっこをボーッと眺めていると、タマネギは何を思ったが物凄いイキオイで「曇王の神殿」の方へ…
ちょっ、おまっ、ソッチに行ったらダメだろう!!
と慌てて後を追うも、予想通りに「曇王の神殿」から警備兵が駆け出してきて、オバハン相手にあっという間に大乱闘に発展。
あ~もう、結局こうなるのかよ!!
結果、スパイ容疑のオバハンは警備兵にボテくり倒されてしまい、手がかりは闇の中へ…
って、コレって俺様の責任じゃないよな!?
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念のためにオバハンの死体を調べてみると、オバハンは「地下室の鍵」を持っていたので、何かの手がかりが得られないかとオバハンの家まで行ってみると…
ビンゴッ!! オバハンの家から地下へと繋がる『落とし戸』を発見した。
どうやら、この先の地下洞窟が奴らの秘密のアジトとなっているらしい。
どうやら、この先の地下洞窟が奴らの秘密のアジトとなっているらしい。
なるほど、コイツらは文字通りの『地下組織』という訳か?
…って、誰が上手いこと言えと(以下略)
…って、誰が上手いこと言えと(以下略)
地下室で発見したオバハンのメモから察するに、どうやら『深淵の暁』の「クヴァッチ」の次のターゲットは、この「ブルーマ」の街らしい。
情報を掴んだ俺様は、ひとまずこの話をブレイズ騎士団の団長へと伝えるべく神殿へと戻る事としたが…
時を待たずして「ブルーマ」の目の前には、件の「オブリビオンゲート」が出現を果たしていたのだった。
(その22に続く…?)