NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ワシントン・コード/ピーター・メダック」<13 thirteen ~マスターズ・オブ・ホラー2~>(50点/サスペンスホラー)

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■■■「ワシントン・コード/ピーター・メダック」<13 thirteen ~マスターズ・オブ・ホラー2~>■■■
(50点/サスペンスホラー)

 突然の祖母の死により実家を引き継ぐこととなったマイクは、妻と娘と共に米国初代大統領であるワシントンの生まれ故郷でもある田舎街へと引っ越してくる事となる。

 しかし、引っ越してきた直後に地下室のワシントンの肖像画の裏側から『お前の子を食って、その骨でフォークと作ってやる G・W』と書かれた奇妙な手紙と『骨製のフォーク』を発見する。

 この手紙が真実なら、ワシントンに『恐るべき嗜好』があったのでは無いかと疑い始めた彼は、その事実を隣人に打ち明けた日を境として、南北戦争時代の扮装をした奇妙な集団によって命を付け狙われるようになるのだった…


 世界的に有名なホラー監督が競演する「マスターズ・オブ・ホラー」の2期シリーズである「マスターズ・オブ・ホラー2」より、ピーター・メダック監督によるサスペンスホラー映画です。

 ピーター・メダック監督というと、何でもスピーシーズ2」とかを撮った監督さんらしいのですが、実は私は不勉強ながらその作品は観ていないので、監督としてのレベルはイマイチ良く分かりません。

 内容的にはジョージ・ワシントンは実はカンニバリズム(人肉食)の嗜好を持つ殺人鬼だった』と言うとてもヤバい設定イデアとしては面白いとは思うのですが…

 こんなネタをやって『ワシントンの遺族から名誉毀損で訴えられたりしないんでろうか?』とか、ちょっと心配になってしまうのは私だけ?

 お話そのものは、割と直球ストレートなジェットコースタームービー的な展開で、捻りは無いものの、テンポも良くて割と普通に楽しめる感じの内容です。

 またワシントンの信奉者で、南北戦争時代の扮装をしたカンニバリストのジジイやババアどもの集団はかなり不気味で良い味を出してて、生半可な殺人鬼やモンスターなんかよりよっぽど怖い印象で雰囲気作りは良く出来ていると思います。

 ただキャラ的に不気味なのは不気味なのですが、残虐シーン等に少々インパクトが無い感じで、いまひとつコレといって印象に残るシーンの無いパンチの弱さが辛いところ。

 特に終盤の展開やオチに関しては少々やっつけで強引すぎる印象を受けたので、この辺はもうちょっとネタとしての一捻りが欲しかったかも?


 総評としましては、アイデアインパクトも含めて全体的に出来は悪く無い、『非常に平均的な完成度のホラー映画』といった印象の作品です。

 邦題タイトルに「ワシントン・コード」なんて付いているものだから、なにか『コード(暗号)』的な秘密でもあるのかと思いきや、あまりの直球ストレートなストーリー展開『ちょっと肩透かしかな?』って辺りが、若干の不満点かも…

 設定のインパクトに内容が負けている部分は否定出来ませんが、まあ普通に面白い作品ではあるので、ビデオ化された際には『とりあえず視聴の候補として入れておく』程度の認識で良い一本と言えるでしょう。