ＰＳ３がDivx、WMV形式の動画再生に対応しました

　先日の、Xbox360のDivx形式の動画再生に対応に続いて、ＰＳ３もDivxとWMVの動画再生に対応されたようです。

　コレで、次世代ゲーム機は両者共にWMVもDivxも再生できるようになったという事で、ネットワークメディアプレイヤーとしての価値が高まった感じですね。

　そんな訳で、早速アップデートを実施してイロイロと検証がてら触ってみましたよ…

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■対応ファイル
　公称スペックどおりに、Divx形式（拡張子avi）とWMV形式のファイルが対応しています。

　再生できるファイルはXbox360で検証した際と殆ど同様。
　Xbox360で再生できないファイルは、概ねPS3でも再生出来ませんでした。

　どちらでも再生できないファイルは、やはり私のエンコードの設定が悪いんでしょうね…

　ただ、Xbox360では再生出来たWMVファイルの一部に、PS3ではエラーになったり音声が再生出来ない物がありました。

　まあ、WMVは『MSの推奨形式』の動画ファイルですし、やっぱ完全対応は難しいのかな？

　逆に、PS3はDivxの正式サポートを受けてるらしいので、今後はDivxに関してはPS3の方が有利になっていくのかも？

■インターフェース
　動画へのアクセスは、SONYおなじみのXMB（クロスメディアバー）形式でのアクセス方式。
　個人的にはXMBって一覧性の低さからイマイチ好きになれないんだけど、まあコレは単なる慣れの問題。

　DLNAサーバとして動画再生した際も、再生のインターフェース等は普通のDVDの時と全く同様で、早送りや巻き戻し等のトリックプレイも快適です。

　Xbox360はDLNAの場合は、DVDの再生と比べると『早送りや巻き戻しの速度が制限される』ので、コレに関してはPS3の方が快適で勝ってる印象ですね。

■再生品質
　Divx、WMV共に、Xbox360で再生してもＰＳ３で再生しても大きな差異は感じられませんでした。

　ただ、我が家ではXbox360がＤ端子で接続しているのに対して、ＰＳ３はHDMI端子で接続しているため、ＰＳ３の方がちょっとだけ画像がシャープな印象ですね。

　もしかしたらＰＳ３はアプコンとかしてるのかもしれませんが、映像の品質に関しては、むしろ『元の動画の解像度』による所が大きいので、それほど気にするレベルじゃ無さそうです。

　あ、動画をエンコードするときにインターレス解除に失敗した動画が、Xbox360ではマッハバンド出まくりなのに対してPS3ではキチンと補間されて表示されてたのは、ちょっと凄いと思いました。
　でも、補間処理が重いのか動画がガクガクになるので、まあどっちもどっちかなぁ…（いや、結局は『インターレス解除に失敗するな』って話なんですが…）

■総評
　ＰＳ３とXbox360のDivx再生を両方試してみた限りでは、どちらも『そこそこな使い勝手』で『甲乙付けがたし』って印象ですね。

　現状ではＰＳ３は、Xbox360に対して少し『フォーマットやエンコード形式にデリケートな印象』（再生できないファイルが多い）だけど、『トリックプレイ等の使い勝手の良さ』と『総合的な画質』では上回っている印象です。

　ネットワークメディアプレイヤーとしては、WMV形式の動画ファイルを大量に持っている場合はXbox360の方が便利でしょうが総合的な使い勝手ではＰＳ３の方が良いと思うので、まあそこは『お好みで…』って感じでしょう。

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　なんにせよ、どちらのハードの動画再生機能にしても『ゲーム機のオマケ機能』としては十分すぎる程の高機能ですので、使いこなせば便利な機能だと思います。

　実際にネットワークメディアプレイヤーを買うだけでも、数万円程度はかかる訳で…
　そう考えると簡易的とはいえ、ゲーム機があれば『ネットワークメディアプレイヤーの代用が出来る』ようになるとは、良い時代になったものです。