■■■「ホステル2」■■■
(25点/スラッシャーホラー)
ヨーロッパへと旅行に来た米国の女子大生のベスとホイットニーとローナの3人組は、偶然知り合った一人の女性から『隠れた観光スポット』としてスロバキアにある天然温泉を利用したスパのウワサを聞かされる。
旅先での強盗やガラの悪いナンパ師達にウンザリしていた彼女達は、旅の疲れを癒そうとスパする事を決意しスパのあるというホステルへとチェックインするが、おりしも行われていた収穫祭に参加し羽を伸ばすうちに奇妙な男達の襲撃を受けた彼女たちは、各々に不気味な廃工場のような場所へと監禁されてしまうのだった…
アメリカで有名な『バックパッカーの都市伝説』を題材とした、スラッシャーホラー映画シリーズ第2段。
前作は、タランティーノ製作で『18歳未満視聴禁止』という鳴り物入りの宣伝の割に、全くたいした事の無い内容だった本シリーズですが…
本作は続編としてどうなったかと言いますと、ぶっちゃけ『前作と何も変わって居ません』。
いや、コレはホントに存外に酷い…
内容的に、主人公が『男性グループ』から『女性グループ』に変わっただけで、ストーリーの組み立ても内容も殆ど一緒。
前作では90分程度しか尺がない映画のクセに、序盤の60分が主人公達がナンパするシーンに使われるという退屈極まりない展開だったのですが…
本作でもその『退屈なシーン』までまるっと踏襲している感じで、序盤の60分間はお姉ちゃん達が延々と観光してまわるだけという、これまた眠くなるような展開。
っていうか、流石にコレは無いだろう… ホントに『アホか?』と問いたい。
まさか、この監督は前作の前半パートの『ナンパするだけの退屈な60分間』が好評だったとでも思っているんでしょうか?
好意的に解釈して、1作目は『ストーリーの背景を説明する為に序盤の60分がフルに必要だった』のだとしても、2作目で前振りに同じだけの時間を割く意味が分かりません。
前作を観てる人間からすれば、ぶっちゃけ最初の60分は『本編のどんな残虐シーンよりも拷問に近い』ので、途中から早送りで観てしまいましたよ…
まあ前作同様に、お話が動き出してからの残りの30分は割と面白いのですが、残虐表現に関しても最近のゴア映画としては、相変わらず『ふーん、そんなもんか?』って程度。
別に前作のパターンを踏襲するのが悪いと言っているのでは無いですが、前作がそもそもたいして面白かった訳でもないのに、そんなものを踏襲されても面白くなる訳が無いんだから、いっそ40分ぐらいに話を圧縮して『ダイジェスト版』でも見せてくれって感じでしたよ…
総評としましては、正直な感想を言わせて貰うと『続編としてコレは無いわ…』って感じの作品です。
内容的に『前作の劣化した焼き直し』でしか無いので、『前作を観た人』からすると、ホントに『時間の無駄』でしかない一本と言えるでしょう。
どうしても観たいなら、最初の10分とラスト30分だけ視聴するのがオススメです。
その部分だけ観たら、残りの部分はまるっきり必要ありませんので…
まあ、世の中には本作よりもツマんないB級映画なんて山ほどある訳ですが、それにしてもこの進歩の無さはどうよ…って感じ。
もう、『何でこんな事になっちゃったんだろう?』って感じの内容ですが、とりあえず、もし「3」が製作されたとしても『次は恐らく観ない』って事は決定したかも?