NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ナンバー23」(40点/サスペンス)

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■■■「ナンバー23」■■■
(40点/サスペンス)

 動物管理局に勤めるウォルターは、12月23日の自分の誕生日に妻から「ナンバー23」というタイトルの奇妙な本をプレゼントされる。

 その本は奇妙なミステリー小説だったが、ストーリーはまるで自分の事が書かれているのかと思うほど、自分の過去に類似していた。

 その本には、まるで何かを暗示するかのような「23」という奇妙な数字が繰り返し登場し、やがて彼自身もその数字の暗示する意味に取り憑かれたかのようになっていく。

 そして、その本を読み進めるうちに、彼は本に隠された恐るべき真実に気付く事となるのだった…


 ジム・キャリー主演による、「23」という謎の数字にまつわるオカルト風サスペンス映画。

 ジム・キャリーって言うとコメディ俳優という印象がありますが、割とサスペンスやヒューマンドラマ系の作品にも良く出ておりますな。
 何となく『情緒不安定』っぽいキャラなのがポイントなのでしょうが、本作でも落ち着きのなさ気な主人公を好演してなかなかハマり役で良い味を出しております。

 さてタイトルだけ見ると、何か「24」のパクリっぽい印象を受ける本作ですが、内容的には別に「24」とかテロリストとかとは一切関わりのないお話で、『23の暗号』と呼ばれるオカルト的なお話に着想を得たミステリーといった感じの内容です。

 『23の暗号』っていうのは、ラテン語のアルファベットの文字数は23文字』とか『地球の地軸は23.5度傾いている』とか『古代マヤ人の予言にある世界の終末が2012年12月23日』だとかの、『この世の成り立ちの全ての事象に対して「23」という数字が関係している』という不思議な現象にまつわるオカルト的なお話で…

 オカルトマニアの間では割と有名なお話のようなのですが、残念ながら私はこの説はあまり良く知りません。

 そういう設定ですので本編の内容も、もっとモスマンプロフェシー」みたいなオカルトチックな内容なのかと思いきや、お話的には意外と普通のミステリーっぽい感じの内容ですね。

 本編の中では、主人公が偶然に手に入れた「ナンバー23」というタイトルの本を読んだ事から、この『23の暗号』に取り憑かれるようになっていくという設定なのですが、どうにもこの『23の暗号』の設定の使われ方が中途半端。

 主人公は、本に書かれた内容に自分の過去をオーバーラップさせる事でオカルト的な思い込みを高めていく訳ですが、視聴者から観ると『23の暗号』は『単なる数字遊び』にしか見えない為に、主人公が何をそんなに追い詰められているのかに関して説得力が足りない印象です。

 本編でも、実際に『23の暗号』はストーリーが意外な方向へと展開していく上で『キーとなる項目』でしかなく、ストーリー的にもオカルト的な要素は殆ど無いような展開のため、ぶっちゃけ『23の暗号』がストーリーに関わって無かったとしても成り立つようなお話なんですよね…

 まあ意外と言えば確かに意外性のある話で、確かに視聴者のミスリードを誘う手法としては上手いとは思うのですが、ストーリーが『意外』である事と『面白い』事とはベクトルが違う訳で、どうにも『23の暗号』というアイデアが消化不良で、何かスッキリしない映画になってしまっている気がします。

 意外性に凝るのも良いのですが、『もうちょっと本題(タイトルにもなってる要素)をキッチリと消化させて欲しかったかなぁ?』ってのは正直な所ですね。


 総評としましては、サスペンスとしては良い意味でも悪い意味でも『可も不可も無し』といった感じの作品ですね。

 「モスマンプロフェシー」とか、ナイト・シャマラン監督みたいな『オカルト風のノリが強いお話』を期待していると肩透かしを食らうので要注意…というか、個人的にはちょっと肩透かしな内容でした。

 やや冗長な印象はある作品ですが全体的な完成度はそれほど低い訳でも無いですので、普通のサスペンスを見るノリで観ればそこそこ楽しめる一本でしょう。