NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ファイブ・ガールズ 呪われた制服」(40点/アクションホラー)

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■■■「ファイブ・ガールズ 呪われた制服」■■■
(40点/アクションホラー)

 人とは異なる特殊な「力」を持ち、奇妙なポルターガイスト現象に悩まされる少女・アレックスは、両親からもその力を不気味がられて追い出されるように問題児ばかりを集めた更正施設とも言える全寮制の「聖マルコ女学院」へと入学させられる。

 彼女は同じような境遇の4人の新入生の少女たちと共に、校長や神父による厳しい抑圧を受けながら生活を続けていくが、そんなある日、アレックスは学校で「少女の幽霊」らしきものを目撃し『来たものよ、希望を捨てろ』という謎のメッセージを受け取る。

 少女の幽霊の秘密が、入室禁止となっている学校の3階にあると予測した彼女たちは、教師たちの目を盗んでこの学校に隠された秘密を探ろうと行動を開始するが…


 特殊な能力を身につけた5人の少女が正体不明の悪霊と対決するという、美少女アクションホラー映画。

 一応、ノリとしてはオカルト作品になるのでしょうが、どっちかというとTV映画的な学園ホラーのノリが強い作品です。

 5人の少女たちが『それぞれに特殊な能力を持っている』という事から、ちょっとーローもの的なノリを期待してたのですが、あんまりそういった感じのノリでは無く、むしろ謎解きがメインな印象。

 でも、その割にはストーリーが大して面白くも無いので、何とも微妙な感じです…

 と言うか、そもそもこの人達『超能力少女』という設定の割には、驚くほど超能力を使用しません。

 特に物語のキーとなるようなポイントでは、ほぼ全く超能力を使用しないので、『超能力少女』という設定が活かされて無いというか…
 ぶっちゃけ、別に『超能力が無いという設定でも、全く困らなかったのでは…』とか思ってしまうような展開なのは、いかがな物かと?

 ストーリーの進行も、ちょっとダラダラ気味で謎解きもやたらと唐突ですし、どうにもダレる印象が強い作品です。

 一応、物語のクライマックスにかけては『そこそこ盛り上がる』のですが、学園ホラー物の展開としては有り得ないぐらいに『酷いオチ』なのはどうなのよ…って感じ。

 低脳な若者が襲われるスラッシャーホラーとかならともかく、別に特に悪い事もしてない少女達が主人公のお話で、こんな『救われないオチ』は無いだろ…
 何と言うか、お話の狙った方向性が良く分からない作品でしたよ。

 パッケージには『サム・ライミ製作』とかって書かれてますが、ホンマにこんな映画の製作に関わったんかいな?


 総評としましては、映画の全体的な完成度はそこまで低くも無いのですが、今ひとつ『どういう風に楽しんだら良いのかが分からない』という困った作品です。

 CGや特撮の映像表現はそこそこ良く出来てますが、それだけの為に観るのは、ちょっと辛い作品ですし、美少女が主人公の割にはお色気要素も有るような無いような感じですし…
 やっぱり、どうにも作品の方向性が理解できないですよ。

 タイトルから、「吸血キラー 聖少女バフィ」みたいな『ポップな感じのノリ』を期待して観ると『何じゃコリャ?』って感じになってしまいますので、そういう方向性を期待している場合は要注意です。