NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ドリラー DRILLER」(10点/スラッシャーホラー:地雷注意)

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■■■「ドリラー DRILLER」■■■
(10点/スラッシャーホラー:地雷注意)

 妻と喧嘩したせいで、ふてくされて深夜の森でビールを飲んでいた一人の男が、唐突に出現した謎のUFOらしきものの襲撃を受けて宇宙船の内部へと拉致されてしまう。

 宇宙人は彼を侵略の尖兵とするために恐るべき殺人マシーンへと改造し、地上へと戻された彼は宇宙人の命ずるままにドリルを使って無差別殺人を繰り返していくのだった…


 宇宙人に改造された男がドリルを使って無差別に殺人を繰り広げるという、スラッシャーホラー映画。

 いやはや何と言いますか…コレはもう潔い(いさぎよい)までのクソ映画ですね!!

 『宇宙人に改造された男が殺人鬼になる』という設定だけでも十分にキテいるのですが、とにかく中身が無い作品です。

 ストーリーなんて高尚なものは無く、『セックスとドラッグの事しか頭に無いような低脳な若者を殺人鬼がひたすら殺しまくる』というホントにそれだけの内容。

 宇宙人に改造されたといっても、怪人の外見は単に『鉄仮面を被った変なオッサン』ですし、多少『打たれ強い』以外には何か凄い技を持ってる訳でもなくて、ホントに『ドリルで無差別に人を殺す』だけ。

 そもそも、宇宙人にしても『その辺のオッサンを捕まえてきて殺人鬼に改造する』って、どんだけ地味な地球侵略の方法だよ!!

 本編も殺人シーン以外は見せ場が全く無いのに、そこまで被害者の数が多い訳でもなく、お話の半分ぐらいは『低脳な若者たちの中身の無い会話』を延々と聞かされるだけ…

 『特撮がショボい』なんて事は言うまでも無く、やたらとキモい宇宙船の内装デザインや『頭にキモい被り物をしただけ』ミュータント風の宇宙人とか、ホントにセンス最悪の出来。

 更に役者もメチャクチャ大根で、犠牲者が殺されるシーンの半分ぐらいは『犠牲者の顔が半笑い』なのは、ショボいを通り越して逆に『微笑ましいもの』がありますよ。

 唯一の誉めれるべきところは、『殺人鬼が被害者を襲う時に流れるハードロック風のBGMがカッコ良い』って程度でしょうか?


 総評としましては、『いったいどうすれば!?』と言いたくなる程に『フォローしようがない程のハイグレードなクソ映画』です。

 でもむしろ、ここまで奇をてらわずに『正々堂々とクソ映画』してると、逆に観てて気持ちが良いですけどね。(笑)

 でも、他人にオススメするような映画かというと『とんでもない』です。
 絶対にオススメしません!!

 敢えて『ネタ映画として観てみたい』という奇特な人が居たら止めはしませんが、ホントに『掛け値なしにツマんない映画』ですので、覚悟完了してから鑑賞する事をオススメしますよ。