NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ピザ男の異常な愛情」(50点/サスペンス)

イメージ 1

■■■「ピザ男の異常な愛情」■■■
(50点/サスペンス)

 ピザの配達員であるオーティスは、自分の好みとなるような女性を誘拐してきて、その女性を監禁し『楽しい高校生活ごっこ』をやった後に、挙句の果てに殺してしまうというとんでもない性癖の持ち主だった。

 そんな彼は、ある日、ピザの配達先でみかけたライリーという少女の姿に天啓を受け、彼女を誘拐して監禁してしまう。

 彼女の家族は、ライリーが最近起こっている『若い女性が被害者の連続殺人』の被害者として選ばれたのではないかと推測し警察へと届出を行うが、派遣されてきたFBIの捜査官は恐ろしいほど無能で事件の捜査は全く進展しない…

 業を煮やした家族たちは、自分たちの手で娘を救う事が出来無いかと考えるようになるが…


 少女連続殺人犯と被害者の家族との対決を描いた、コメディ風味のスラッシャーホラー映画。

 「ワーナー・プラス」レーベルの「Raw Feed(ローフィード)」シリーズの新作となる作品ですが、このシリーズは概ね良作揃いなので安心して借りれますな。(まあ、まれにハズレもありますが…)
 本作も色々とツッコミどころはあるものの、なかなかの良作です。

 最初は単なる『監禁もの』のサスペンス映画なのか思って観てたのですが、それにしてはあまり残酷な描写や心理的に追い詰められるような描写も無いですし、監禁されたヒロインが積極的に逃亡を企てるようなシーンも無くて、どうにも盛り上がりに欠ける印象。

 『なんだかなぁ?』と思って観ていたら、後半から唐突に予想外の展開へと物語が突入するという、なかなかに面白い構成でした。

 なるほど、前半の前振りは後半パートへの伏線だったのね…と考えると、この構成は納得ですな。
 前半のサスペンスシーンのユルさと後半の展開とのギャップとが、逆に良い味を出してますね。

 明らかに狙って作られた『グテグテすぎる展開』と、全く何も解決しない『物凄く投げっぱなしなオチ』も、なかなか笑わせてくれました。

 面白い構成の作品だとは思うのですが、盛り上がるシーンがあまりにも少ないのは難点ですね。

 前半は狙ってやってると思われるので良いのですが、後半パートもそこまで勢いがある訳でもなく、全体的にイマイチ盛り上がりに欠けるので、もうちょっと『ここぞ』という感じの見せ場が欲しかったです。

 また殺人鬼の『ピザ男』も、キャラクターを作ろうと色々とネタを仕込んでいる割には、どうにも個性が希薄で印象に残らないキャラなのは残念なところ。

 変態的なら変態的で、ヘタレならヘタレで、もうちょっと個性を押し出して欲しかったです。

 あと『ピザ男』が何故に『高校生活』にこだわるのかの理由とかも、もうちょっと詳しく描かれていてもよかったかも?

 何か『ピザ男』の行動がいま一つ読めないのが、緊張感を感じられない部分になってしまっているんですよね…


 総評としましては、普通にサスペンス映画として観るとアレですが『変り種のコメディホラー』としては、なかなか面白い方向性の『割と良く出来た作品』だと思います。

 直球のサスペンスホラー映画的というよりは変化球的な長編TVドラマっぽいノリで、なんとなくジョン・ランディス監督辺りの作品のノリを思い出しましたよ。

 ちょっと変わったノリのホラーや、ナンセンスなホラーを観たいという人なら、なかなかオススメ出来る作品だと思いますので、普通のホラーに見飽きた際に箸休めに観るにはちょうど良い作品ではないでしょうか?