NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「インクレディブル」(50点/モンスター)

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■■■「インクレディブル」■■■
(50点/モンスター)

 ペンシルバニア州の森の奥に、エレンズフォードと言う一人の男が行使した魔術によって『消えた町』が存在すると言う都市伝説が囁かれていた。

 マイク達の4人は、興味本位で得た手がかりを元に『消えた町』を探す為に森の中へとキャンプへと訪れるが、森の奥で仲間の一人が足に怪我を負って動けなくなってしまう。

 彼らは救助を得る為に監視所を探して森の更に奥へと踏み入るが、そこで『消えた町』である「エレンズフォード」を発見。

 その場所で19世紀ながらのアーミッシュのような生活を続けている人々を目撃した彼らは、町の人々の行動に不審な物を感じながらも救助を得ようとするが、逆に彼らの手によって捕らえられて牢屋へと監禁されてしまう。

 しかも、自分達が森の奥から現れた怪物である「オーガ」の生贄にされると知った彼らは、なんとかして『消えた町』からの脱出を図るが…


 『森の奥に潜む怪物』と『呪いに囚われた人々』とが対決するという、モンスターホラー映画。

 怪物が「超人ハルク」ぽいイメージなので邦題は「インクレディブル」とか付いてますが、どっちかって言うとロード・オブ・ザ・リングス」のトロルに近い感じの怪物の登場する映画です。

 ちなみに本編で登場する怪物は「オーガ(人食い鬼)」で、原題はそのままストレートに「OGRE」というタイトルがついております。

 あと、パッケージでは『街中で戦闘ヘリが飛んでるイラスト』が描かれてますが、そんなスペクタクルなシーンは本編には全く無いのは、アルバトロス映画のお約束ですね。

 内容としては、一応はモンスターホラーの体裁を取ってますが、『呪いによって「時が止まった町」に迷い込んだ若者たちが、町の人々と協力してモンスターを倒す』と言った感じの内容なので、ホラー色よりもファンタジー色の強い冒険ファンタジー映画的な感じのお話です。

 ストーリーや設定が割と良く出来ており、『町の権力者で魔術師でもある父親と、その娘との対立』とか、『権力を奪われた元執政官の補佐役との確執』とかの人間関係が細かく描かれていたり、町の人達が怪物との対決を決意するプロセスやらが丁寧に描かれていて、お話そのものがなかなか面白いのは好感触。

 ただ怪物である「オーガ」は、CGはそこそこ良く出来ているものの合成に違和感があり映像がちょっと浮いてしまっているのと、出番が多い割には動きが緩慢でアクションシーンに迫力がなく、どうにも見せ場が乏しいのは残念なところ。

 それこそ、本家の「ハルク」みたいに機敏な動きで迫力のある映像が作られていれば、ストーリーの完成度と合わせてなかなかの良作になったと思うのですが…
 まあ予算の都合もあるのでしょうが、どうにも上手く行かないものですね。


 総評としましては、凄く面白い訳でも無いけどツマんない訳でも無いという『そこそこ観れるレベルの冒険ファンタジー映画』と言うのが正直なところでしょうか?

 別にコレを大絶賛する事も無いですが、観たからといって後悔するようなレベルでも無いですので、『冒険ファンタジーものが好きならばお好みで…』って感じでしょう。

 まあ正直なところ『ケーブルTVとかで放映されてて、タダで観れるなら観ても良いかも?』って感じの作品だと思いますヨ。
 (元々がカナダだかの『ケーブルTV向けのTV映画』っぽいですしね。)