NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「スカイ・ファイター」(30点/モンスター)

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■■■「スカイ・ファイター」■■■
(30点/モンスター)

 春休みにボートでの旅行中に遭難したジェイソンたちは、南太平洋に浮かぶ名も無い無人島へと漂着する。

 その場所で、極秘任務中の軍の特殊部隊員であるドーソン少佐たちに出会った彼らは、唐突に『全長5mを超える巨大なドラゴンのような生物』の襲撃を受ける。

 何とか怪物の攻撃を逃れて研究所へと逃げ込んて、生き残った研究員から話を聞いた彼らは、『怪物が軍によって作られた生物兵器』でドーソン少佐たちはその怪物を極秘裏に殺すために派遣されたのだと知る。

 なんとか生き伸びて島から脱出するために、協力しあって怪物を倒す方法を探る彼らだったが、銃も効かず戦闘機すら撃墜してしまう恐るべき怪物を撃退する事が出来るのだろうか…


 無人島で軍の特殊部隊と遺伝子操作で作られた『ドラゴンみたいな怪物』とが戦うモンスターパニック映画。

 タイトルやパッケージだけ見ると『戦闘機もののアクション映画』のように勘違いしそうですが、内容は戦闘機とか殆ど関係なくて、ごく普通のB級モンスター映画って感じの内容です。

 ちなみに、パッケージにあるような『戦闘機と怪物の対決シーン』は冒頭の5分ぐらいしかなくて、パッケージと邦題を考えた人が『別の映画と勘違いして作っちゃったんじゃないか?』と勘ぐりたくなるぐらいに、全然関係ありません。

 アルバトロス系の映画は『パッケージ詐欺』みたいな作品が多いのです、それにしてもコレは違いすぎだろ?って感じ…

 内容の方は、良くも悪くもコテコテな作品です。

 単純に解説してしまえば、最初から最後まで『怪物に遭遇した主人公たちが、ひたすら銃をぶっ放しながら(全く効かないですが…)怪物から逃げ回る』という、ホントにソレだけの内容。

 キャラクターの描き込みも微妙で、主人公も悪役もキャラに魅力が全く無くてどうにも中途半端な印象。

 中盤でたいした前フリもないのに、仲間の一人が唐突にパニックを起こして建物から飛び出して怪物に食われてみたりと、何か『あぁ、見せ場が作りたかったんだね…』的な展開とか、怪物も『攻撃が全く効いていない』にも関わらず何故か主人公たちをなかなか攻撃せずに『尺を稼いでる』感がありまくりな展開とか、全体的に無理矢理感ありまくりで、グテグテな感じです。

 でも本作の唯一の見所は、怪物のデザインが意外にカッコ良いこと。

 なんか、CGで作られた「モンハン」とかにそのまま出てきそうなデザインのドラゴンは、B級映画とは思えないぐらいにクールで見応えがあります。

 ただモーションの作りが割とぞんざいな感じで、CGなのに『ストップモーションアニメみたいなぎこちない動き』をするのは、流石にどうなのかと…

 ラストも、オチてるんだかオチて無いんだか釈然としないような終わり方だし、全体的に『なんで、もうちょっとマシな作りに出来ないかな?』というツッコミどころが満載な作品でした。


 総評としましては、何と言うか『全体的に微妙な雰囲気が漂いまくりの中途半端なレベルの作品』ってのが正直なところですかねぇ…

 モンスターのデザインだけは良いんですが、それ以外は全く見るべきところが無いという、非常に分かりやすい微妙っぷりの一本です。

 まあ、基本的に『ショボ目であんまり面白く無い』ってだけで『目も当てれない程に酷い作品』って訳じゃないので、モンスター映画マニアで怪物のデザインとかが好きならば、とりあえず観てみても良いかもしれませんよ…