■■■「REC/レック:ザ・クアランティン」■■■
(50点/パニックホラー)
女性ジャーナリストのアンヘラは「眠らぬ町」というドキュメンタリー番組の撮影のために、カメラマンと共に夜勤の消防士に密着取材を行っていた。
そんな矢先に、取材中の深夜に『アパートで閉じ込められた人が居る』とのレスキューの出動要請がかかる。
出動に動向したアンヘラ達は、要救助者の居る部屋で血まみれの老女が奇声を上げながら襲い掛かってくるのを目撃。
その際に、老女に噛まれた警官と消防隊員は重傷を負ってしまう。
慌てて負傷者を運び出そうとする彼女たちだったが、保険当局はこの現象を『未知の伝染病』と判断し建物を検疫隔離してしまい、彼女たちは凶暴な感染者たちの居るアパート内部へと閉じ込められてしまうのだった…
スペインで製作されて高い評価を得たホラー映画である「REC/レック」のハリウッドリメイク版に当たる、パニックホラー映画。
簡単に言ってしまえば、カメラマン主観視点による「ブレアウィッチ」風の演出で、「28日後....」風の内容のいわゆる主観視点風のゾンビもの映画ですね。
内容を良く確かめずに借りてしまったので、本作はてっきり同名タイトルの「REC/レック」の続編(もしくは『なんちゃって続編』)かと思っていたのですが、実は単なるハリウッド製のリメイク版だったのですね。
内容的には、ホントに『完璧なリメイク』で、ハリウッド版「リング」とか「the EYES」とかみたいなオリジナル要素は殆ど無く、完全に『焼き直し』って感じの内容です。
(ストーリーとか内容的には、ホントにオリジナルと殆ど一緒。)
オリジナル要素のある作品ならともかく、ここまで完全な『コピー作品』を公開して『アメリカで採算が取れるんだろうか?』と思いきや、アメリカでは『オリジナルのスペイン版は公開されていなかった』そうで、それならば納得。
という訳で、本編の感想に関しては以前に感想を書いたコチラ(↓)をご参照ください。
いや…本気で『内容が全く同じ』なので、改めてレビューする部分が殆ど無いんですよ…
■映画感想:「REC/レック」(45点/パニックホラー)
>http://blogs.yahoo.co.jp/uei_nanigashi/59535308.html
一応、ハリウッド版になっての違いという点では、特撮のレベルが上がって画像が鮮明になった点でオリジナルよりも迫力がある点と、『主観カメラ』の映像が見やすいように若干工夫されてたり、状況説明が詳細になったりしてるシーンがあったりして、全体的に『状況が分かりやすくなった』ってのは改善点ですかね?
全体的に演出が派手になって『迫力が増した』という印象を受けました。
ただ、カメラマンの主観視点での『ドキュメンタリー風の映像』による「ブレアウィッチ」風の作品ですし、ゴチャゴチャした絵作りの方が『臨場感があって良い』という意見もありそうなので、この部分に関しては賛否あるかも?
個人的には、この部分が改良点だと感じたのでレビューの点数は5点加点しました。
前回のレビューを書いた際に、『普通にパニックホラー映画として撮影した方が、むしろ画面も見やすくて面白くなったんじゃないかなぁ?』という感想を抱いていたので、まあその部分が若干ながら改善されたのは良い事だと思います。
ただ他の部分に関しては、オリジナル版と殆ど同じ評価って感じですかね…
総評に関しても、パニックホラーとして観る分には『それなりに楽しめる内容』ではあるので、その手のジャンルが好きならば悪くは無い作品だとは思います。
ただ「ブレアウィッチ」みたいな、ホントの『主観視点映画』のノリを期待してると若干肩透かしを食らうかも…って感じです。
(主観視点映画として観るには内容があまりに『ホラー映画』然とし過ぎていて、リアリティは感じられないため。)
もともと、そこそこ良く出来てた作品(そうでなければリメイクされないだろうし)なので、ツマんない内容ではないですが『オリジナル版を観た人間が敢えて再度観るほどの作品か?』と言われると、流石にそこまでの価値は無いかな?
逆にオリジナル版を観た事が無い場合は、この機会に改良版を観る価値はある作品だと思うので、その手のジャンルの作品が好きならば観ておいても損は無いタイトルだと言えるでしょう。