NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

劇場にて「サマーウォーズ」を観てまいりました。

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 劇場にてサマーウォーズを観てまいりました。

 男性キャラ、全員が『男前』すぎ!!(見た目は除く)
 婆さんカッコよすぎ!!

 って感じで、いやはや前評判どおりに『これぞ冒険活劇!!』って感じの展開で熱くて面白かったです。

 いや、ホントにオトコの子向けの作品って感じで、日頃は冒険する心を忘れてしまったオッサン諸氏から、オトコの子の奮闘する姿をカッコ良いと感じれる女性諸氏まで、素直に楽しめる『非常に良く出来た作品』だと思います。


 ただまあ、『SFとかサイバー的な設定でツッコミどころが多い』のとか『中盤までヒロインの存在感が薄すぎ』な事とか、不満点も無くはないです。

 あと、全体的にちょっと尺が長すぎて中盤がダレ気味なので、もうちょっと切り詰めてスリムにしても良かったかも?

 …とまあ『細かい部分で不満点』も感じなくはないものの、「時かけ」と同様に鑑賞後の『突き抜けるような爽快感』も素晴らしいですし総じて完成度の高い作品だと思います。


 思うのですが……

 個人的に、素直に『面白かった』んだけど『手放しで絶賛出来ない』気分になってしまう部分もあるってのが正直なところ…

 ただ、その部分に触れてしまうと『思いっきりネタバレ』になってしまうので、以下『隠し文字』にてネタバレを記載します。
 (ネタバレ部分を読む場合は、右クリックから「すべて選択」を選択して下さい。)

 *************以下ネタバレ開始*************

 面白かったのは面白かったんですが、コレってお話の半分ぐらいの部分が「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」とプロットもストーリーも『まる被り』ですよね…

 いや、どちらも細田守氏の監督作品なので、別にカブってても何も問題は無い訳ですが、流石にここまでネタや展開が被ってると『焼き直し』と言っても良いぐらいで、ネタの被りに『気付くな』って方が無理なレベルです。

 ぶっちゃけ、序盤の30分ぐらいの時点で『ああ、そういう内容の話なんだ』ってのが分かってしまい、後はオチまでの展開が完全に読めてしまいました。

 まあ、展開が読めたとしてもお話そのものは面白かったですし、盛り上がるシーンとかシッカリ盛り上げてくれましたし『映画として楽しめた』事には何ら変わりは無いです。

 ただ、あまりにも展開がそのまんまなので、途中から『クライマックスのあのネタはどこで仕込んでくるのかな?』とかって感じで、『リメイク作品』楽しんでいるような気持になってしまったのは何ともはや…

 確かに「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」は名作ですが細田監督がマイナーな時代の作品だし、既に10年ぐらい前の作品なので見てない人も多いでしょうし、『現代風』かつ『万人向け』の設定にして作品を描きたいという考えがあったのかもしれませんが…
 個人的に「ぼくらのウォーゲーム!」はアレで完成された作品だったと感じているので、「デジモン」のファンだった人間としては何か『複雑な気分』でしたよ…

 という訳で、私のように「デジモン」のファンだった人間が観たら、同じように『複雑な気分』になってしまうかもしれません。
 しかし、コンセプトやテーマといった『根底に流れる物』は明らかに共通しているので、娯楽映画として十分に楽しめる作品なのは補償しますよ。


 *************以上ネタバレ終了*************

 とまれ、アニメ映画としては安心して『万人にオススメ出来る作品』だと思いますので、細かいことは気にせずに楽しんでしまって問題ない作品では無いかと思います。
 いや、普通にオッサンから若者までオススメ出来る映画でしたよ。