NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「スクリーム・ハウス」(45点/オカルト)

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■■■「スクリーム・ハウス」■■■
(45点/オカルト)

 高校生のヘイリーとサマンサの姉妹は、ある夜に友達の誕生パーティーへと参加した際に、アミューズメント施設のオーナーの知人であるという友人の提案でオープン前のお化け屋敷である「恐怖の館」へと忍び込む事となる。

 そのお化け屋敷は、死、幽霊、怪物、暗闇など9つの恐怖をテーマにした部屋があるという、本格的な巨大施設だった。

 様々なギミックの仕掛けられたお化け屋敷の探検を楽しむ彼らだったが、散策を楽しむうちにはぐれた一人の仲間が何者かに殺害されるという事件が発生。

 彼らの知らぬうちにその場所は、お化け屋敷のオーナーがアフリカから持ち帰った『邪神の像』の呪いによって、本物の「恐怖の館」と化していたのだった…


 呪いによって巨大なお化け屋敷に閉じ込められた若者たちが味わう恐怖を描いた、オカルトホラー映画。

 『呪いのせいで「お化け屋敷」に本物のお化けが…』って感じの、まあ割とありがちな設定のお話です。

 呪いの原因がアフリカで発掘された呪神像ってのは、ちょっと強引な設定の気もしますが、プロローグでバックストーリーを割とシッカリと描いているので、そこまで違和感は無いかな?

 お化け屋敷の雰囲気はなかなか良く出来ていて、若者たちが『いかにもな仕掛け』が満載された巨大なお化け屋敷を冒険するテイストは、青春映画風味で意外と良い感じです。

 また作品のアイデアとして、呪神像が『お化け屋敷に侵入した人々の恐怖のイメージを具現化する』という設定は面白いと思うのですが、残念な事にイデアが今ひとつ活かしきれて無い印象。

 せっかく『恐怖を具現化する』とかって設定なのに、殺害シーンの盛り上げ方が地味で、かつビジュアル的にもインパクトの薄い殺し方が多くて、怖さが殆ど感じられないのが勿体無い。

 また敵役のモンスターもインパクトが弱くて、どうにもホントにホラー部分が地味過ぎて損をしてるような印象ですね。

 主人公達のキャラ付けは良い感じでホラーパート以外の部分が意外と良く出来ているので、なんかちょっと勿体無い印象ですね。

 ここまで登場人物のキャラをシッカリと描いてるんなら、超常的な怪物を登場させるよりもむしろ、登場人物を増やしてサイコホラーっぽいノリにでもした方が良かったかも?

 強引な設定もあって、オカルトとしては説得力が無さ過ぎるのは難点かなぁ…


 総評としましては、『ドラマとしてはそこそこ面白い』んだけど『ホラーとしてはイマイチ』という、なんとも微妙な感じの作品です。

 雰囲気やアイデアは良いのですがホントにそれだけの映画って感じなので、本格的なホラー好きな人にはちょっとオススメしかねるかなぁ?

 全体的に雰囲気が非常にライトなテイストなので、TVの深夜映画とかで観れば『まあ、そこそこじゃない?』って程度には楽しめる作品だと思うので、そういうノリで鑑賞すれば割と楽しめる一本では無いかと思いますよ。