NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「フィースト2 -怪物復活-」(40点/モンスター)

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■■■「フィースト2 -怪物復活-」■■■
(40点/モンスター)

 テキサスの砂漠の真ん中にある酒場で姉を『謎の怪物』に殺されたバイカークイーンは、姉を見殺しにしたという男に復讐する為に、酒場のバーテンダーと仲間のバイカーギャングを引き連れて、その男の住む街へと向かう。

 しかし、砂漠で全滅したと思われていた怪物の群れは既に街へと押し寄せてきており、彼女達が到着した時には既に街は壊滅状態へと陥っていた。

 彼女達は生き残った人々と共に、プロレスラーのサンダーとライトニングの経営する板金工場に立てこもって怪物たちの襲撃に備えつつ、隙を伺って『街で最も守りの堅い』とされる留置場へと移動しようと画策するが…


 正体不明の怪物の群れと怪物に追い詰められた人々との対決を描いた、ブラックなコメディ風味のモンスターホラー映画。

 前作は『理由も何も無く唐突に現れた怪物の群れ』と『バーに閉じ込められた人々』との対決をハイテンションに描いた、『イキオイだけで作られたような快作』である「フィースト」の続編に当たる作品です。

 ちなみに最初に断っておくと、本作は「フィースト2」と「フィースト3」で前・後編のような作りになっているので、観る場合は2~3を続けて観ないと訳が分からなくなるので要注意。

 さて、前作は『プロットも設定もクソも無いような展開』の全く中身の無い『モンスターとの対決をひたすら描いただけ』という割り切った内容で、ある意味で度肝を抜いたモンスターホラー映画でしたが、本作も基本的にそのノリは継承している感じ。

 ストーリー的には『前作のエンディング直後のお話』といった感じで、前作のキャラもちょっとだけ継続して登場するのですが、『死んだと思ってたキャラ』が出てきたり『このキャラが出てくるのかよ?』って人が出てきたりと、なかなか意表を突いた展開で楽しませてくれます。

 また『ブラックでユーモアを交えたノリ』と『過剰なまでのグロ描写』は本作でも健在で、無意味に過激なB級ホラーテイストがシッカリと残っているのは嬉しいところですね。

 ただ惜しむらくは、全体的に内容が前作よりもパワーダウンしている印象を受けた事。

 2ではとにかく怪物の出番が恐ろしく少なくて、メインのストーリーは殆どが『人間同士の小競り合い』ばかり。
 予算が少なくて怪物があまり出せなかったのか、3で出す為に出し惜しみしているのか…とにかく怪物が出てきません。

 お話のテンポとかは悪くないのですが盛り上がるシーンが少なくて、ちょっと欲求不満になってしまいます。

 あと、流石に『人間同士の仲が悪すぎだろ…』って感じたのは私だけですか?

 もちろんブラックユーモアのネタなのでしょうが、主要登場人物が恐ろしく自分勝手『笑いどころ』とするにはあまりにネタがしつこ過ぎるので、ちょっと笑えない部分も…

 キャラ同士に協調性が無いせいで、お話がなかなか前に進まないのもちょっと問題かなぁ?

 前・後編を意識してお話を引っ張ったのかもしれませんが、もうちょっとテンポ良く進んでも良かった気はします。
 とりあえず、意味も無く長い『怪物の解剖シーン』とか、もうちょっと端折(はしょ)っても良かったんじゃないかと…

 そして、お話がようやく盛り上がってきたと思いきや、怪物の襲撃シーンの開始と同時に『後半へと続く』というオチ。


 総評は、後編「フィースト3」を観た後で改めて行おうとは思いますが、前編でも『もう少し盛り上がるシーン』が用意されてても良かったんじゃないかなぁ?
 流石にコレでは、2だけ観たらストレス溜まりまくりですよ…

 とりあえず、本作を観る人は『うっかり誤って2のみを借りる』とか『3を先に借りてしまう』というミスを犯さないように要注意ですよ!!

 つか、2~3とせずに『タイトルに前・後編とか付けておいてくれれば良いのに…』とか思ったのは私だけですかね?

 そんな訳で、この感想も「フィースト3」の感想へと続きます。