NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ウィッチマウンテン/地図から消された山」(65点/SFアドベンチャー)

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■■■「ウィッチマウンテン/地図から消された山」■■■
(65点/SFアドベンチャー

 ラスベガスでタクシードライバーを営むジャックは、ある日、セスとサラという奇妙な2人の子供をタクシーに乗せる。

 彼らは多額の現金と不思議な機械を所持しており、彼らをネバダ砂漠の真ん中へと連れて行って欲しいという奇妙な目的地を指定される。

 彼は子供達の不審な態度に疑問を抱きつつも彼らを指定の目的地へと案内する事となるが、砂漠の真ん中を走行する彼らの前へと唐突に3台の黒いSUVが出没し、彼らの行く手を塞ぐように道路封鎖を行うのだった…


 宇宙から来た少年達とタクシードライバーの逃走劇を描いた、ディズニーピクチャーズ製作によるSFアドベンチャー映画。

 とあるタクシードライバーラスベガスで乗車させた少年と少女が実はエイリアンで、MIBやら謎の暗殺ロボットやらから逃走しつつ少年達を守る事となる…という感じのSFアドベンチャー作品です。

 まあ、いわゆる「エリア51」とかのネタが登場する『宇宙人もののアクション映画』な訳ですが、ディズニー製だけあってあまり深刻なお話ではなく、コメディ系のアドベンチャー映画って感じの内容ですね。
 (一応はストーリー的には、宇宙人である少年達が逃走に失敗したら『人類滅亡』とかって深刻な設定にはなってますが…)

 特に話題にもならなかった作品ですが、流石にディズニーピクチャーズ製の作品だけあって、内容的には総じて良く出来ている印象です。

 要所要所に見せ場があって冒険映画としても非常にテンポが良いですし、お約束的に所々にあるコメディ的な要素も邪魔にならない程度の塩梅でアクセントになっています。

 また、元WWEのプロレスラーであるザ・ロック(ドゥエイン・ジョンソン)が主演という事で、アクション要素も割と多めなので、アクション好きとしてもそこそこ楽しめる内容になっているのは良い感じ。

 つか、ザ・ロックも過去作品に比べると随分と『シッカリとした演技の出来る俳優』になりましたなぁ…プロレスラーだった頃から比べると随分とスマートになってる事もあって、最初は主人公の人がザ・ロックだと気付きませんでしたよ。

 ただ、ディズニーらしく異星人の子供達との心の交流とかも描かれているのですが、この辺は随分とアッサリしたイメージで、感動するようなシーンとかが今ひとつ印象に残らない感じだったのは残念な部分かな?

 まあでも、これ以上無理に内容を詰め込んでも『詰め込みすぎで冗長になってしまう』ような気もするので、妥当な判断と言えるかも…

 ちなみに余談ながら、本作は1975年に公開された「星から来た仲間」って映画のリメイクなのだそうですが、残念ながら私はオリジナルの方は観たことが無いので、どの辺が違うのかは良く分かりません。


 総評としましては、話題性とかは乏しい作品ながらも非常に手堅くまとまった『ごく普通に楽しめるレベルのSFアドベンチャー映画』って感じの作品です。

 ディズニー作品だけに家族とかで観ても楽しめるような内容ですし、特に強く推すほどでは無いですが、何かの息抜きにでも観てスカっと爽快な気分になるには良いタイプの作品ですので、そういう映画を求めているなら割とオススメでしょう。

 あと、ザ・ロックのファンとかであれば、別の意味でもそこそこ楽しめる部分もあると思いますので、そういう人ならチェックしておいても良い1本では無いでしょうか?