NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ブラックアウト」(50点/モンスター)

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■■■「ブラックアウト」■■■
(50点/モンスター)

 12月24日、クリスマスイブを迎えたロスアンゼルスは、正体不明の『断続的な地震』と、繰り返し発生する謎の『瞬間的な停電』に見舞われていた。

 クリスマス休暇で殆どの人達が帰省した巨大マンションに残った住人たちは、それぞれに小規模なクリスマスパーティを楽しんでいたが、そんなパーティの最中に夜間に街全域を襲う大停電(ブラックアウト)が発生。

 更に、暗闇に包まれたマンションで地底から現れた『謎の巨大な肉食生物』がマンションの住民を次々と襲うという異常事態が発生する。

 マンションの住民たちは、なんとかして怪物の徘徊するマンションから脱出しようと行動を開始するが…


 大停電に見舞われたロスアンゼルスの街に、突如として出没した謎の肉食生物の群れが人間を襲うという、モンスターホラー映画。

 なんか、設定を見た瞬間に『どこかで聞いたような設定の話だなぁ…』(っていうか「スクワーム」+「ピッチブラック」だな)と思うようなお話ですが、内容の方も思いっきり『既視感ありまくり』のコテコテな感じの作品です。

 いや、ホントに全てのシーンが『どこかで観たことがあるなぁ…』って感じの内容で構成されており、驚くほど目新しさが無いんですよ。

 まあ、目新しさが無い作品でも総合的に面白ければ良いんですが、映画の内容に関しても何というか『月並み』のひと言。

 ストーリーや設定は、思いっきり『どこかでみたような感じ』のシーンの連発で、ツマんない訳じゃ無いのですが『独自の面白』さは全く感じられないてのが正直なところ。

 キャラクターも老若男女の色々なキャラを出しつつ、それぞれのキャラのバックグラウンドを描いて個性を出そうとしている努力は認めるのですが、そのキャラの個性が全く作品に活かされておらず、映画としての面白さに繋がってないんですよね。

 特撮のレベルも並といった程度で、そこまで酷くは無いのですが『目を見張るような要素』は全く無いですし、気ぐるみ(ボディスーツ)で登場するモンスターのデザインがパッケージだとエイリアンっぽいですが、本編では『どうみても仮面ライダーの怪人にしか見えない』ってのは、流石にいかがなものかと?

 物凄い投げっぱなしで、結末をつける事を完全に放棄しちゃったオチも『どうなんだ?』って感じですし…

 作品のテンポとかは悪くないですし、取り立ててダメ出しをする程に酷い要素は殆ど無いのですが、正直、全ての要素が『平均点より少し低い位置』に小じんまりとまとまってしまっている感じで、なんとも微妙さを感じるタイトルでしたよ…


 総評としましては、これ以上ないぐらいに『月並みなB級モンスター映画』って言葉がしっくり来る作品も無いだろう…って感じの作品ですね。

 とりわけ『ツマんない訳でも無い』のですが『面白いと感じるような要素も無い』という感じなのに加えて、更に『デジャヴを感じるような設定と映像の連発』のお陰で、何とも『印象に残らない映画』でした。

 正直、TVか何かで放映された際に『無料で観るなら、そこそこ楽しめるレベル』だと思いますが、お金払ってまで観る価値があるかと言われると、ちょっと悩ましいレベルかなぁ?

 そこまでツマんない作品では無いので、モンスターホラー映画が大好きで『月並みでもチェックしておきたい』というのであれば、特に止める事はありませんのでチェックしておいても良い一本でしょう。