NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「フィアー・フロム・デプス」(45点/モンスター)

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■■■「フィアー・フロム・デプス」■■■
(45点/モンスター)

 北米の漁港で漁を営む漁師たちの間で、夜間の漁の最中に何者かによって船員が海の中へと引きずりこまれるという奇妙な事件が続発していた。

 過去に2人の船員を亡くした船長のウィルは、相次ぐ不漁とこの事件に何らかの繋がりがあるのでは無いかと考え、海洋学者のアーデンと共に原因の調査を開始するが、やがて海上だけでなく街中でも原因不明の変死を遂げる者が現れ始め…


 深海から現れた謎の生物によって漁港の町がパニックに陥るという、モンスターパニック映画。

 パッケージを見ると、モンスターの登場する『海洋冒険もの』のように見えますが、海上でのシーンは本当に冒頭の10分程度で、後は町中を中心にお話が展開するというごく普通のモンスター映画でした。
 まあ、アルバトロス映画の『パッケージ詐欺』はいつもの事なので、あまり気にしない事とします。

 映画の内容は、深海からやってきた半魚人みたいな怪物に人間が襲撃されるという感じのお話なのですが、ぶっちゃけるとストーリーの方は『物凄くありがちな感じのお話』という印象。

 とりたてて『本作ならでは』の特徴がある訳では無いですが、強いてダメ出しをする程の悪い部分もありません。

 モンスターの見てくれは、まさに『リアルな半魚人』そのもので、CGと模型によって作られているのですが、低予算作品の割には映像はそこそこ良く作られてる印象で人間との絡みにあまり違和感はありません。

 ただ、あまりにありふれたデザインや性質のため、モンスターとしての面白味もあまり無いので『印象に残らないモンスター』ってのも正直なところですねぇ。

 でもまあ序盤から勿体つけずにバンバンとモンスターが画面に登場して人を襲いまくるので、退屈したりダレたりする事も無く鑑賞できるってのは割と良い点かも?

 主人公達も、ほぼ全員が武器を持って戦ったりと『やる気まんまん』で、モンスターと人間との積極的な絡みが観れるのも良いところ。

 ただ、このモンスターって『深海生物』なのに、地上でも猿のように『木から木へと飛び移ったり』とか異様に機敏なのは気になったかも?
 アウェーの筈の地上で、なんでそこまで運動能力が高いのかと…

 ちなみにこの映画、ラストは『地上にやって来た数匹のモンスターを撃退して終わり』という結末が付くのですが、コレって数匹でも人間を殺しまくれるような恐ろしい怪物が『沖合いの深海にはうじゃうじゃと居る』って事ですよね…

 何かハッピーエンドっぽく終わってたけど、もうお前ら沖に漁に出れないんじゃないか?
 良いのかよそれで…


 総評としましては、アルバトロスらしい『低予算ながら、そこそこのレベルの出来のモンスター映画』って感じの作品です。

 ただ特徴に乏しくてあまり見所も無い作品ですので、オススメする程の作品かと言われると『それほどでも無い』ってのも正直なところかなぁ?

 C級程度の出来なのを理解して観る分には『悪くは無い作品』だとは思うので、たいした作品じゃない事を折り込み済みで鑑賞するならば『観ておいても良い』ってレベルでしょう。

 とりあえず、観ててストレスが溜まるような映画では無いので、ダラダラと流し観るには良い作品かもしれません。