（４５点／サスペンス）
女子大生のメアリーは、ある日の女友達とのパーティーの後、酒に酔ったまま車を運転して帰る途中に運転を誤って歩道へと乗り上げてしまう。
その後、何事も無く無事に自宅まで帰宅しらメアリーだったが、深夜に目を覚まして駐車場で車を確認したところ、車のフロントバンパーに瀕死の男性が張り付いたままになっているのを発見する。
恐怖のあまりパニックに陥って男性を殺害してしまった彼女は、事件の発覚を恐れて死体を森の中へと埋めて隠してしまうが…
ひき逃げで男性を殺してしまったとある女子大生が辿る運命を描いた、サスペンスホラー映画。
お話としては『飲酒運転で男性をひき殺してしまった女子大生で、事件を隠蔽するために云々』って感じの内容で、まあ割とありがちな感じの設定のお話なのですが中盤からちょっと意外な展開に…
あまり詳しく内容に触れるとネタバレになってしまうので、これ以上は詳しくは書きませんが、実際の本編の内容はと言うと全体的に『パンチに欠けるお話』って感じかなぁ？
ストーリー自体はそこそこ凝っており展開も悪くない気がするんですが、どうにも全体的に演出が弱い印象の作品です。
怖がらせようとする演出や緊張感を出そうとする演出は随所に見られるのですが、その演出が今ひとつ上手く行っておらず、なんとなく空回りしている感じというか…とにかく全体的にあまり怖くないんですよね…
キャラの描きこみもあまり丁寧でなく、主人公達の『狂気』が今ひとつ感じられないのも辛いところ。
もっと『鬼気迫る』ような感じが出せてれば、そこそこ面白い作品になったと思うのですが、どうにも『アッサリしすぎ』な感じです。
ストーリーに関してもやけに唐突な展開が多くて、良く言えばテンポが良いのですが、何となく『視聴者が置いてけぼりにされる』ような印象の方が強いかも？
コレなら、もう少しじっくりと時間をかけてキャラクターを描き込んだり緊張感を演出したりするか、あるいはここまで展開の早いお話にするなら、いっそ普通にスラッシャーホラー映画にしちゃった方がもっと楽しめたと思うんだけどなぁ…
悪い内容ではないのですが、なんとなく『どっちつかずな感じ』でちょっと中途半端な印象を受けるお話でした。
総評としましては、全体的にツマんないお話では無いのですが、どうにも『インパクトに欠けるサスペンス映画』ってのが正直な感想ですね。
テンポも良いですしストーリー展開も悪くないので退屈な作品ではないものの、コレが『面白かったか？』と言われると何とも微妙な印象です。
サスペンスホラー映画が好きであれば、そこそこ退屈はしないで観れる作品だと思いますが、強く推す程のインパクトは無い作品ですので、まあ『気になっているならばお好みで…』って感じの一本でしょう。
