NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ニンジャ・アサシン」(70点/アクション:結構オススメ)

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■■■「ニンジャ・アサシン」■■■
(70点/アクション:結構オススメ)

 ユーロポールの捜査官であるミカは、かつてのKGBの調査資料をから『忍者』の存在を確信し調査を続けるうちに、役小角の末裔であり、1000年以上前から暗殺を続ける忍者軍団である『九つの一族』の存在を知る事となる。

 しかし、各国の首脳から暗殺を請け負う程の彼らの存在に近づきすぎた彼女は、逆に『九つの一族』によって命を狙われる事となり、忍者軍団の襲撃を受けるが、そんな彼女の元へと現れた一人の忍者の青年によって命を救われる。

 青年は『雷蔵』と名乗り、かつてはの『九つの一族』のエリートであったが、一族の非常なやり方に反発し抜け忍となった存在で、自らの復讐の為に彼女の護衛を引き受ける事を申し出るが…



 抜け忍となった忍者の青年が自らの一族への復讐を目論むという、ハリウッド忍者もののアクション映画。

 タイトルやパッケージだけ見ると物凄いB級臭の漂う作品のように見えますが、Vフォー・ヴェンデッタ」のがジェームズ・マクティーグが監督しジョエル・シルバーが製作したという、かなり本格的なアクション映画です。

 映画の内容に関しては、そのまんまストレートに『ハリウッド製のニンジャアクション映画を現代の最新映像技術で製作してみました』というような感じの作品で、ストーリーも単純だしそれほど深い内容は無いお話なのですが、そんなものは差っ引いても映像とアクションシーンだけで『凄さ』と『カッコ良さ』を感じさせる作品ですね。

 「Vフォー・ヴェンデッタ」でも見せたスタントによる格闘や剣戟と用いたアクションの迫力は十分ですし、CGで軌跡を描きながら飛来する手裏剣の描写とかも物凄くカッコ良いです。

 『影から影へと移動しながら戦う描写』や『狭い足場を飛び移りながら戦うアクション』など、いかにもアニメとかゲームの『典型的なニンジャのイメージ』をそのまんま映像化している感じで、非常に観ていて楽しいのは本作の良い部分ですね。
 (タイトルバックのロゴがまんま「NINJA GAIDEN」ソックリな辺り、ゲーム的な演出は意識してると思う…)

 敵のボス役に元祖ハリウッドニンジャであるショー・コスギが出ていて、これまた物凄くカッコ良いのも、ニンジャシリーズをオマージュしている風味で良い感じ。
 でも旧ニンジャシリーズみたいに『間違った日本観』とか、素手でヘリを撃墜したりする『ムチャ振り』があまり無かったのは、ちょっと残念な部分かな?

 あと、アクションシーンは非常に迫力があって面白いのですが、ストーリーパートが結構冗長な印象を受けたのは微妙なところ。
 特に序盤で、主人公が抜け忍になるまでの『生い立ち』みたいなのが語られるシーンがあるのですが、このシーンが非常に長くて観ていてちょっとダレてしまいました。

 中盤以降はアクションシーン目白押しで面白いですし、ラストの『完全武装の特殊部隊 VS 忍者軍団』って展開も熱くて良かったので、序盤の展開をもう少しどうにかすれば、もっとテンポが良くて面白い作品になったと思うので、その辺はちょっと残念なところ。

 他に割とどうでも良い事ですが、主役のRAIN氏が本作では髪型から何までひろゆき氏(元2ちゃんねる、現ニコニコ動画の代表)にソックリ』で、アップになる度に思わず笑ってしまいそうになったのは自分だけですかね?


 総評としましては、単純にアクション映画が好きならば十分に楽しめるレベル『良作ニンジャアクション映画』だと思います。

 ハリウッド製のニンジャ映画とかが好きだった人ならば間違いなく楽しめる作品だと思いますので、そういったジャンルが好きならば確実に観ておいて損は無い一本だと言えるでしょう。

 ただアクションシーンで血がドバドバと出たり、手足を切断するようなシーンとかがかなり多いので、そういうのが苦手な人にはちょっと辛い作品かもしれません。
 NINJA GAIDEN」とかニンジャものアクションゲームが好きならばかなりハマれる作品だと思いますので、そういうのが好きな人にもオススメですよ。