NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

劇場にて「デイブレイカー」を観てまいりました

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 近未来、突然発生した『人間がヴァンパイア化するウィルス』の出現により、『不死』を求めた人類は次々とヴァンパイア化していった。
 しかし人類の95%がヴァンパイアとなってしまった事から、わずかに残った『人間』たちはヴァンパイアから身を隠して暮らすようになり、ヴァンパイアと化した人々は『人間』を家畜化しつつも深刻な食糧危機に直面していた。

 ヴァンパイアでありながら人間の血を飲む事を嫌う生物学者エドは人類を救う為に代替血液の研究を日夜続けていたが、そんなある日、交通事故を起こした際に隠れて暮らす『人間』たちと遭遇する。
 彼は隠れて暮らす『人間』の中に『ヴァンパイアから人間に戻った』という症状を持つ人物が居る事を知り、それこそが人類を救う新たな手段となるのではないかと考えるが…


 そんな訳で、劇場にて「デイブレイカー」を観てまいりました。

 『人類の95%がヴァンパイアと化した世界での人間とヴァンパイアの壮絶な戦い』みたいな設定を聞いて、てっきり激しいバトルホラーっぽい展開を期待してたのですが…
 うーん、なんというか思ったよりも『地味な内容』の作品でしたねぇ。


 ストーリーのメインの流れ的には生物学者の主人公が人類を救う手立てを求めて奔走する』みたいなお話なんですが…

 てっきりレジスタンスになった主人公が、ヴァンパイアと激しいバトルでも繰り広げるのかと思いきや、『人類を救う手立てを探す』部分がメインといった感じで、今ひとつ派手さの無い展開。

 それなりに見せ場も無くはないのですが、主人公が『生物学者』って設定なので派手なアクションも無くて全体的に今ひとつ盛り上がりに欠けるんですよね。
 (中盤のカーチェイスのシーンが一番盛り上がるぐらい?)

 かといって肝心のストーリーの方が面白いかと言うとコチラもいま一歩な感じで、『ヴァンパイア化の治療法』とか理由がヤッツケっぽくて説得力が殆ど無い感じ(と言うか、この治療法なら別に生物学者の主人公が居なくても実験出来てたよね?)だし、どうにも中途半端な印象。
 また終盤に進むに従って、展開がご都合主義的にグテグテになるのも残念なところです。

 『悪役のリーダーの娘』のエピソードとか『主人公の弟』のエピソードとか、描き方次第ではもっと面白く出来たであろう要素が沢山あるのに、全体的に殆ど活かせていないのも勿体無い…

 あと割とどうでも良いことなのですが、別に『怖がらせるのが目的』の映画でも無いのに、ショッカー映画みたいな『ビックリさせる演出』が意味も無く各所に散りばめられてるのが、妙にイラっとしたのは自分だけですか?
 (いや『物凄くどうでも良いシーン』で急にビックリさせるような演出が入るので、逆に本気でビックリするっちゅうねん!!(笑))

 まあお話のテンポは良いですし映像センスの良さやら見るべき部分もあるのですが、どうにも全体的に物足りなくて不満の残る内容でした。
 設定やらが面白そうで期待してたのに、ちょっと肩透かしを食らわされた印象ですね。

 総評としては、そこまでツマんない訳では無いんですが『劇場まで行く程か?』と言われると、なんとも微妙なレベルの作品でしたよ。
 100点満点で言うと55点ぐらい?

 そこまで気になって無いならば、とりあえずビデオ化してから観るって程度で良い一本では無いかと…