NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ジェニーズ・ボディ 地底の呻き」(60点/オカルト:結構オススメ)

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■■■「ジェニーズ・ボディ 地底の呻き」■■■
(60点/オカルト:結構オススメ)

 アフリカのサハラ砂漠にあるジェベルアフラ掘削所で、地底深くの調査を行っている地質学者のチームから突如として連絡が途絶えるという事故が発生する。

 警備会社のジャックは原因を調査するため掘削所へと赴くが、何者かによって施設は荒らされ25人の研究所員が誰も居なくなっているという異様な状況に遭遇。

 施設を調査するうちに研究所の唯一の生存者と思しきジェニーという女性に出会うが、ジャックは研究資料を読むうちに彼らが地下で『オカルト的な何か』を発見したのではないかと疑いを抱き、彼女の態度に不審なものを感じるようになるが…


 砂漠の研究施設で一人の警備員が地底から現れた『邪悪な存在』と対峙するという、オカルトサスペンス映画。

 タイトルだけ聞くとジェニファーズ・ボディ」のパクリ映画みたいに見えますが、配給会社によって勝手に付けられた邦題なので当然ながら内容的には何の関係も無い作品です。
 ちなみに原題は「NINE MILES DOWN」(地底9マイル)みたいな感じ。

 お話の中身としては、地質研究をしていた研究者が地底奥深くから『とんでもないもの』を掘り出してしまい、それによって1人の女性学者を残して研究チームが全滅、そこに駆けつけた警備員が…

 という感じの割とありふれた設定のお話なんですが、コレがなかなかに良く出来た作品で、ぶっちゃけタイトルの元ネタになってる「ジェニファーズ・ボディ」よりも面白いんじゃ無いかって言うレベル。

 登場人物が2人しか居ないので基本は会話劇でお話が進むんですが、主人公の『過去のエピソード』等を絡めた心理の描き方やキャラクターの見せ方が上手くて、退屈しない作りになっているのは良い感じ。

 最初は単なるモンスター映画のような作品なのかと思わせておいて、徐々に『どこまでが現実でどこからが幻想なのか』が分からなくなるような構成もなかなか秀逸で、主人公が徐々に精神的に追い詰められていく様子とか、真相が二転三転して最後まで先の読めない展開は、サスペンス映画としても十分に鑑賞に堪えられるレベルでしょう。

 ただ先述のとおり基本の登場人物が2人しか居ないため、中盤辺りの展開がダラダラしがちで、ややダレる部分があるのが惜しいところ。
 中盤辺りにもう少しアクセントとなるような展開でもあれば、更に良かったかもしれません。

 ラストに向かっての畳みかけるような展開とかオチの付け方とかも上手くて、オカルト要素をサスペンスに絡めつつも物語が殆ど破綻してない展開なのも、サスペンスとして説得力のある構成として良く出来ている点だと思います。

 また、特撮は低予算映画の為そこまでのレベルは無いものの『予算の割には良く出来てるレベル』だと思うので悪くは無いのですが、幻想的なシーンでもう少し映像センスに溢れる撮り方が出来てればオカルトサスペンスとして更に完成度が上がっていたと思うので、ちょっと勿体無い部分ではありますね。


 総評としましては、どう考えても『B級どころかD級ぐらいのイメージしか湧かないタイトル&パッケージ』なのに、中身のほうは意外なぐらいにシッカリと作られた『佳作レベルのB級オカルトサスペンス映画』って感じの作品ですね。

 ぶっちゃけ、ジェニファーズ・ボディ」のパクリ映画っぽい印象を持たれた分だけ損をしているようなタイトルだと思うので、こんなバッタもの的な売り方をするのは勿体無いぐらい…

 オカルトサスペンスが好きな人であれば、ごく普通に楽しめるレベルの作品だと思いますので、その手のジャンルが好きならば間違いなくチェックしておいて損は無い作品だと思いますよ。

 ちなみに本作にもお色気要素はありますが、オリジナルの「ジェニファーズ・ボディ」と違ってあんまりウリになる程じゃ無いかなぁ…