NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「RPG」(50点/サスペンス)

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■■■「RPG」■■■
(50点/サスペンス)

 恋人であるエリックとの生活に倦怠期を迎えていたエヴリンは、彼の兄であるビョルンの参加する『RPG世界を現実に再現し中世風のコスプレしてロールプレイを行う』というコミュニティに参加する事となる。

 しかし、参加者の奇異な行動に不安を感じたエリックは、彼女を連れ戻すために自分もそのコミュニティへと向かいゲームへと参加する事となるが、彼が参加した事により一部のゲームの参加者が暴走をはじめ遂には傷害事件へと発展してしまい…



 現実にコスプレをしてRPGロールプレイングゲーム)を行うという若者のコミュニティで起こった悲劇を描いた、一風変わったテイストのサスペンス映画。

 タイトルやパッケージだけ見たら何の映画やらサッパリ分からないですが、内容的には『中世ファンタジー風のコスプレをして集った若者たちが、ソフトチャンバラ風の剣や武器を持ってルールを決めて戦う』というコミュニティで、『ゲーム内の派閥同士で起こった争いが現実の抗争へと発展していく』って感じのお話です。

 世界観がちょっと変わった感じではありますが、お話としては青春ドラマ風の内容で争いの原因も主な理由が『主人公の恋人をめぐっての嫉妬』とかって感じなので、正直言ってそれほどの目新しさはありません。

 お話の流れ的にも抗争が起こるのが物凄く終盤になってからって感じなので、中盤までは普通の青春ドラマっぽい内容の展開が続くため、どうにも冗長さを感じてしまう印象。
 もっと、『ゲームと現実の区別がつかなくなって殺し合いに発展する』みたいなノリの話かと思ってたので、この辺はちょっと肩透かしな感じかなぁ?

 一応、ゲーム内での派閥抗争と嫉妬による愛憎劇がパラレルで展開するような構成で、主人公たちが終始『中世風のコスプレ』をして役をロールプレイしている辺りとか、なかなか面白い作りの部分もあるのですが、むしろ『特異な設定の普通のドラマ』という枠を超えれてないような内容で、全体的にどうにも物足りなさを感じましたよ。


 総評としましては、お話としてはツマんなくは無いのですが『設定の突飛さの割にはインパクトに欠ける作品』でした。

 ドラマ自体はそこそこ見れるレベルなので、ツマんないと斬って捨てる程の内容では無いですが、パッケージや設定に惹かれて観る分には少し物足りなさを感じでしまうかも?

 普通に青春ドラマ風のお話が見たいのであればそこそこ楽しめる作品だと思いますので、過剰な期待をせずに見る分には良いかもしれません。