NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

2011/06/13:「E3総評と3Dゲーム考察の日」

2011/06/13:「E3総評と3Dゲーム考察の日」

 先日よりの引越しの荷物の展開もほぼ完了し、後は事務手続きとか雑務を残すのみでようやくひと段落といった今日この頃ですが…

 今週は、まずは今年のE3を終えてみての総評から。


 今年のE3は、新ハードの情報が出てくるという事で割と期待してた割には、何か今ひとつ『肩透かしを食らった』ような印象でしたな…

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 ソニーに関しては「PS VITA」の価格設定には驚かされましたが、それ以外は既出情報ばかりでどうにも物足りない印象。

 「VITA」も、ソニーの今までの新ハード発表の際の所業(カタログスペックだけ矢鱈と高くて、実際にはそれ程でもない)を見ていると、今ひとつ手放しで評価できないんだよなぁ。
 つかカタログスペックどおりだと、また逆ザヤになって『売る度に赤字を出すハード』になりそうな気も…

 『PSPとの互換性が無い事』も気になる部分ではありますなぁ。

 「VITA」は、私のようなガジェットオタには興味深いハードなんですが、一般に普及するかは未知数って感じでしょうか?

 「VITA」に力を入れすぎたせいか、PS3に関しては既出情報ばかりでロクに新情報が無かったのも、据置ゲーム機がメインの自分的には残念なところでした。

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 任天堂に関しては、Wii Uの現状で分かっている部分が『どうなんだソレは?』としか言いようが無い『デザイン』と『機能』なので、正直言ってちょっと微妙な感じ…

 もうちょっと『性能』や『価格』や『新機能(ディスプレイ付きコントローラー)の活用方法』が見えてこないと判断できない部分はあるものの、今のところ食指が動かない感じかなぁ?

 現状で失速気味の3DS」へのテコ入れが、あまり感じられ無かったのも気になるところ。(任天堂の『定番タイトル』は発表されましたが、その辺は『出るのが分かってたソフト』ですしね…)

 年末ぐらいに「3DS」も購入しようかと検討していたのですが、こんな調子だとちょっと購入を躊躇(ちゅうちょ)してしまうレベルかも…

 「Wii U」も発売は来年末と随分と先ですし、今年に向けての施策がもうちょっと欲しいかなぁ?

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 Microsoftは、無難すぎて言う事があまりないレベル。

 何か『現状維持しつつKinectでライトユーザーを取り込めばOK』みたいな感じでアグレッシブさが全く感じられなかったので、もっと『攻め』の姿勢を見せて欲しかった…

 つか、MSは3社の中では新興勢力なんだから、もっと新規IPをどんどん出して欲しいし、コア向けハードの利点を活かしてコア層に向けて新作を投入して欲しいんだけどなぁ…
 開発スタジオもどんどん畳んじゃってるし、今の状況で満足しきってるんだろうか?

 とにかく『物足りない発表内容』でしたよ…

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 サードパーティのタイトルも『大作の続編』と『焼き直し』が矢鱈と増えた感じで、何か『少し前の日本のゲーム市場』と同じ道を歩んでしまっている印象なのは残念な部分ですよ。

 まあ、現時点では海外メーカーは新作が殆ど常に『前作よりもパワーアップ』してるので市場は維持されていますが、このままだとネームバリューのある作品のみが売れて、やがて市場が右肩下がりになっていくって事も考えられるので、体力のある海外メーカーにはもっと頑張っていただきたい。
 (このところ、まだ日本のメーカーの方が『海外向けに新規IPを開拓しようと頑張ってる』ような気も…まあ技術力や企画力が無くてスベりまくっているのが現状ですが。(笑))

 『今世代のゲーム機市場が熟成しきってしまった』ってのもあるのでしょうが、何か今年のE3は『驚き』があまりにも無くて全体的に物足りなさの残る内容でしたよ…

 『面白そうなゲーム』は定期的に供給されているので良いのですが、それ以外に国内でも海外でも良いので、もっと新しい事にチャレンジするような『気を吐くメーカー』が出てきてくれないものですかのう?

 閑話休題




 そんな感じで、先週に買ったものとか色々。

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 「ブトゥーム」の5巻。

 5巻はヒミコの過去絡みの話がメインな感じかな。
 今回もあんまりバトルが無かったので、ストーリーは相変わらず、ちょっとだけ先に進んでいるようなあまり進んでないような?

 まあ、この作家さんは基本的に話をキチンと完結させる人なので、ストーリーの進展はあまり心配してないですが…
 とりあえず、デレ期に突入したヒミコが可愛いです。

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 笑って!外村さんの2巻。

 『笑顔が怖すぎる』うえに不器用な性格のせいで周りから不良と勘違いされているけど、実は家庭的で乙女チックな性格の女子高生・外村さんの生活を描いた日常コメディ。

 いや、この外村さんの性格と受難っぷりが非常に良いキャラをしてて面白いんですが、本作って世間では未だあんまり評価されてないんだよなぁ…
 単行本の入荷数も少なくて2巻も買うのに苦労したし…

 萌え系4コマとかが好きな人でもイケる作品だと思うので、本作はもっと評価されるべき!!
 「まんがタイムきらら」系とかが好きなら人ならば、かなりオススメの作品です。




 ゲームに関しては、引越し後の整理や残務がまだ完全には終わっていないため、まだじっくりとゲームをプレイ出来ていないのですが、3D対応TVを買ったという事で3D表示に対応した「コール・オブ・デューティ:ブラックオプス3Dで試してみましたよ。

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 実際に3D表示でFPSをプレイしてみての感想は…

 なんといいますか正直言って微妙な感じ。

 3Dの映像は確か奥行きや距離感がリアルに感じられたり、HUD表示が浮き上がって見えたりして、臨場感や迫力があってパッと見には面白いのですが…
 その部分を差し引いても、単純に『プレイし辛い』んですよね。

 何がプレイし辛いかと言いますと、『近くの敵』と撃ち合う分には特に問題が無いんですが、『遠くの敵』を撃とうとすると微妙に『照準が左右にチラつく』感じがして弾が上手く当たらない。

 プレイしながら『この違和感は何なんだろう?』と疑問に感じていたのですが、試しに片目ずつ閉じてプレイしてみたところ『違和感』の正体が判明しました。


 人間には『利き目』というものがあって、どこか遠くの一点を指差した際に、片方づつ目を閉じて『指の位置がズレない方の目』が『利き目』となっています。

 でもって、普通は銃とかで照準を付ける時に『利き目』の像を中心として狙いを付ける訳で、それはTVの画面でFPSをプレイする際も一緒な訳ですが…
 3Dの映像には、この『利き目』の概念が無いのですよ。

 2D画面でFPSをプレイする際には、LTを押すことで『銃を覗き込んだ状態』になった際の画面が、まさに『利き目で銃を構えた際の映像』を表している訳ですが…
 3D表示でこの映像を見ると、「アイアンサイト」や「レッドドット」が『利き目』を考慮せずに常に『画面の真ん中』に表示されているんですよね。

 本来の人間の目の構造的には、『利き目で見た像こそががビシっと相手を中央に捕らえて』て『逆の目の像はズレている』のが自然なのですが…

 3D画面の映像だと『両目で見た際には照準が中央に見える』ものの、実際には『視差を考慮した微妙に左右にズレた映像』を立体と錯覚するように表示しているため、片目ずつで見た際には『どちらの目の映像も微妙に左右にズレている』のですよ。

 それなのに脳は『利き目』の映像で相手を中央に捕らえようとするために、『脳内の情報』と『画面の表示』とに『微妙な誤差』が生じる訳です。

 その結果、遠くの敵を狙おうとすると視差による誤差が『画面上で5mmぐらいのズレ』として出てくるため、常に照準が左右にブレているような錯覚を感じさせて『遠くの敵に弾が当たらない』という現象を惹き起こしていた訳です。

 うーむ自分で書いておいてなんですが、なんというややこしい…

 最初に『利き目』を設定して、『利き目を中心に3D映像を表示する』ような仕組みでも作れば良いのかもしれませんが、現状ではそこまで考慮してるFPSは有るのかなぁ?


 ちなみに3D表示での利点というのもあって、距離感が掴みやすいため『移動している敵』を発見しやすくなるというメリット等があります。

 ただ逆に『移動していない敵』は見つけ辛くて、『ギリースーツ(いわゆるムック)を着て動かない相手』とか素で見逃したりしてた(動いてないと脳が敵と認識し辛いらしい)ので、『ギリースーツって実際に凄いんだな!』と妙に再認識させられましたよ。(笑)


 そんな感じで、3D表示で遊んでみた感想ですが…

 とりあえず、点のようなターゲットを狙う事を要求されるような『ガチなFPSとかの対戦』には向かないかなぁ…ってのが正直なところですね。

 逆にそこまでデリケート(点を狙う)な操作を要求されない「アクションゲーム」や「レースゲーム」とかなら、距離感が掴みやすいうえに迫力が出て効果的だと思いますので、そういうのには向いているかと。

 あとは『3Dの映像やキャラクターを鑑賞する』のが目的ならば非常にと楽しいと思いますので、バンナムとD3Pは今すぐ「アイマス」や「ドリクラ」の3D対応をだな…Falloutとかの箱庭系も、ちょっとやる分には楽しいかも?)

 まあなんにせよ3D表示は『通常より目が疲れる』のは確かなので、基本的にバリバリとゲームをプレイするのには向いておらず、あくまで息抜き的に『迫力を楽しむためにちょっとプレイする』程度のプレイスタイルに向いている機能だと思いましたよ。




 といったところで文字数制限に達してしまったので、今週のところはこの辺で…