NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

2011/09/12(後半):「ライズ・オブ・ナイトメア感想とか…の日」

2011/09/12:「ライズ・オブ・ナイトメア感想」

 今週は日記が長くなったので2本に分けて、後半は先週プレイしたゲームの感想なんか…




 ゲームに関しては、先述の通りXbox360「ライズ・オブ・ナイトメア」を購入したのでプレイして、とりあえず1周目をクリアしました。

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 「ライズ・オブ・ナイトメア」は、キネクト専用のホラーアドベンチャゲームなのですが…
 キネクト初の『コア向けタイトル』とも言えるような意欲的な作品で、久々に『時代の先端を突っ走りすぎてるSEGAらしいタイトル』という雰囲気の作品ですな。

 『東欧の古城に監禁された主人公が、捕らえられた妻を助け出して城から脱出するために怪物の徘徊する古城を探索する』という感じのストーリーで、いわゆる「バイオハザード」みたいなサバイバルホラーゲームですね。

 ただ雰囲気的には「バイオハザード」よりも、映画の「ホステル」とか「ヘルレイザー」といったスプラッタホラーを意識してるような印象で、結構エグいシーンが多めです。

 プレイのイメージは、主観視点の「バイオハザード」というか「アローン・イン・ザ・ダーク」というような感じ。


 キネクトでの操作は、片足を前に出すと『前進』、片足を後ろに下げると『後退』、身体を左右にひねる事で実際の画面も『旋回』といった感じで、なんとなく『歩いて探索している』というよりも『自転車を運転してる』か『カートを操作してる』みたいな感覚に近いかも?

 操作の特性上であまりクイックな動作は出来ないのですが、そこまでスピーディーな操作を要求される事はあまり無いので、最初は違和感がありますが慣れればそこまで不自由は感じない印象。

 ただ、操作方法の制約上『左右に並行移動』とか『視点だけ違う方向へ向ける』というような『現実には簡単に可能な動作』が出来ないのがストレスになっているので、操作方法にはもうひと工夫あっても良かったかも?
 (特に『一歩だけ左右に動きたい』時に、いちいち『少しバックして旋回』をしないといけないのがメンド臭い…)


 戦闘に関しては、基本は『近接攻撃』がメインで、腕を『縦に振る』と武器を振り下ろし『横に振る』となぎ払い、『突き出す』と突くという、何の説明の必要も無いぐらいの直感操作。(投擲武器等で遠距離攻撃も可能)

 あと、腕を身体の前で構えると『防御』したり、『キック』で敵を蹴り飛ばして距離を取ったりといった事も可能です。
 (画面方向に向かって、実際にパンチを連打したり蹴りを出さないとならないので、周りに障害物が無いかは要注意)

 強力な武器を入手した時にゾンビの頭や手足をスパーンと切り落としたり、トラップを利用してゾンビを吹っ飛ばしたり出来るのは、直感操作も相まってなかなかに爽快ですし、動作に対して入力の遅延も特に感じられない事から戦闘に関してはなかなか楽しいです。


 プレイ感覚に関しては、先述のとおり操作が『自転車やカートを運転してる』っぽい事からも、遊園地とかの『ライド系のアトラクション』をプレイしてるみたいな感じですね。(重要じゃないシーンに関しては『自動で移動する』という機能もあるため、それを利用するとますますライド系っぽい)
 シーンによって走ったりしゃがんだりといったアクションを要求されたりと、そういう部分でもいかにもアトラクション的。

 演出も『怖い』というより『ビックリさせる』系が多いので、ホントに『自由に歩きまわれるお化け屋敷』を探索してるような感覚ですね。

 また、この『演出』がなかなか上手いところを突いていて、『動かない事で音を立てずに怪物をやり過ごす』というシチュエーションがあったり、『腕に虫(ゴキ)が引っ付いたのを必死で払い落としたり』キネクトならでは要素』が組み込まれているのは面白いです。


 プレイしていて感じたのは、本作はライド的な構成のせいで『一本道のお使いゲーム』みたいな感覚が強いので、次にキネクトでホラー系のゲームを出す時は『手探りで闇の中を進んでいく』みたいな感じの『探索系のホラーゲーム』も出して欲しいなぁ…という事ですね。

 そういったゲームの方が、『おっかなビックリで進む』感じが『不自由な操作性』とも相性が良いと思うのですが…どうなんでしょう?


 ちなみにプレイ状況としては、難易度ノーマルで1周目をクリアしたところですが、プレイ時間は8時間程度。

 『ちょっとボリューム不足かな?』とも思いますが、逆にこのゲームが40時間とかあったとしたら、自分は(体力的に)クリア出来る自信がありませんので、最大でも20時間程度のボリュームが妥当かと…
 キネクトでのプレイだけに『立ったままプレイ&手足を振り回すこと』を要求されるために、2時間ぐらいプレイすると疲れ果ててしまうので。)

 ストーリーに関しても序盤は『ちょっとダルいかな?』と思ってましたが、中盤以降の『ブラックな展開』と『中二病的な主人公のパワーアップっぷり』は個人的にツボでした。
 いや、この悪趣味さとバカバカしさは良い意味で『B級テイスト全開』って感じで、製作者は『良く分かってるな!』と感心しましたよ。(笑)

 ちなみに、クリア後のオマケ要素に『チャレンジステージ』みたいなのが出てくるのですが、コチラは短時間でサクっと遊べるので、本編が非常に体力を使うのと対照的で良い感じですね。


 とりあえずクリアしてみての評価としましては、色々と未成熟な要素や荒削りな部分の多い『実験的な作品』ですが、いかにも『荒削りだった頃のSEGAを彷彿とさせる『見るべき部分』も多い作品って感じです。

 プレイするまでは、もっと『やっつけで作ったようなゲーム』かと思ってたのですが、想像以上にシッカリと作られており、なかなかに面白い作品でした。
 また、本作によってキネクトをどういう風に活用していくか』の未来の一部分を垣間見る事が出来りたと『色んな意味で非常に興味深い作品』でしたので、新しもの好きの人は挑戦してみても良いゲームだと思いますよ。




 映画に関しては、ビデオにて「スコット・ピルグリム VS 邪悪な元カレ軍団」と「アーバン・エクスプローラー」を鑑賞。

 各感想は下記のリンクから…

◆◆◆9/5~9/11のトピック◆◆◆

 ●映画感想:「スコット・ピルグリム VS 邪悪な元カレ軍団」
 >http://blogs.yahoo.co.jp/uei_nanigashi/65077744.html

 ●映画感想:「アーバン・エクスプローラー」
 >http://blogs.yahoo.co.jp/uei_nanigashi/65081849.html