NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

■にゃんこ先生のスカイリム旅日記(2):「はじめてのおつかい」

■にゃんこ先生のスカイリム旅日記(2):「はじめてのおつかい」

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 反乱軍の男の手引きによりドラゴンの襲撃を逃れて砦に逃げ込んだ俺は、とりあえずドラゴンに殺された兵士の装備をいただいて砦から脱出を図ることとなった。

 反乱軍の男は『兵士に見つかるとマズい』みたいな事を言っていたが、鎧を着るのにモタモタしていた俺はアッサリと帝国の女士官に見つかってしまった。

 どこからともなく『このゲーム、投げっぱなしすぎて操作が分かり難いっちゅうねん!!』という声が聞こえたような気もしたが、見つかってしまったものは仕方ない。

 そもそも俺を処刑しようとしていたムカつく女だったので、しかるべき報いを受けさせる為に覚えたての火炎の魔法で丸焼きにしてやった。
 反乱軍の男も一緒にちょっと燃やしてしまった気がするが、大らかな性格なのかあまり気にもしていないようだ。


 男とともに砦の地下の長い洞窟を抜けると、あたりはスッカリ夜になっていた。
 なんとなく、「オブリビオン」の時のような展開にデジャブを感じながらも、男と改めて話をしてみる。

 どうやら帝国の圧制と戦う反乱軍の一員らしく、俺に反乱軍の仲間になることを薦めてくれているようだ。

 しかしこの辺りの情勢も今ひとつ分からないため、反乱軍に加わるかの判断は保留して、ひとまずは好意に甘えて男の住むリバーウッドという村へと一緒に向かう事としよう。

 村では何でも男の妹が製材所を営んでいるらしく、簡単な仕事も斡旋してくれるようだ。
 別に『妹』という響きに釣られた訳では無いのだが、帝国軍に身包み剥がれてロクに路銀も無い自分にとっては有りがたい話である。


 とりあえず村へと到着した俺は、村人たちの話を聞きつつも『ちょっとしたオチャメ心』で村の入口に居るニワトリを火炎の魔法でBBQにしてみたところ、今までにこやかだった村人達が『何でそんなことをするんだ!!』と叫びながら恐ろしい形相で一斉に襲い掛かってきた。
 まるで雛見沢村なみの、バイオレンス溢れる集団リンチ状態である。

 『お前らこそニワトリ一匹ぐらいで、なんて事をしやがる…』と反論しようと思ったが、なすすべもなく袋叩きにされた俺は…

 『おお ゆうしゃよ しんでしまうとは なさけない』

 という幻聴を聞いたような気がしつつ、目を覚ました。


 しかし、シャレでニワトリ1匹燃やしたぐらいで旅人を集団リンチにするとは、何という凶暴な未開人どもだろうか…

 あまりに悔しかったので、一旦村の外にでて姿を隠した俺は、ニワトリを弓矢で狙撃してこっそりと暗殺することにした。
 唯一の目撃者であるニワトリは即死し、完全犯罪が成立した瞬間である。


 だが、以前に聞いた「ゼルダの伝説」という伝承でも『ニワトリをいじめると大変な事になる』という噂を耳にした事があるし、あまりふざけていると今後の人間関係に深刻な亀裂をもたらしそうな気もしたので、アホな行動はこの辺にしてとりあえずは宿屋に泊まって一晩を明かす事とした。

 もちろん暗殺したニワトリの肉は回収して、後でスタッフがおいしくいただいた事を追記しておく。

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 さてニワトリの話はさておき、とりあえず村に入って最初に入口付近を散歩していた男と話をしてみたところいきなり妙な相談を持ちかけられた。

 どうやらこの男は村に住むエルフが村一番の美人にちょっかいを出しているのが気に入らないらしい。
 いわゆる三角関係という奴だな。

 話を聞いてやったところ、男は偽造した『エルフが書いた手紙』を件の美人に渡す事で、エルフを村から追い出そうという計画があるらしく、美人に渡して欲しいという事で『偽の手紙』を渡されてしまった。

 村に到着して1分ぐらいの流れ者にそんな事を頼むとは…
 この男は『底抜けのお人良し』なのか、あるいは俺の『溢れ出んばかりの人徳の為せる業』であろう。

 ともあれ手紙を受け取ってしまった手前、その美人とやらに手紙を持っていってやる事にした訳だが、清廉潔白な性格の俺は正直に『偽の手紙だぞ』と断りを入れてから女に手紙を渡しておいた。
 うむ、良い事をした後は気分が良いものだな。

 あと、どうでもいいが件(くだん)の『美人』の顔は、俺には『その辺に居る一般人』との区別は付かなかった…


 その後、とりあえず世間の情勢を探るために、俺は村にしばらく滞在する事とした。
 なんでも、例の反乱軍の若者が寝床を自由に使わせてくれるらしい。

 狩人としては昨日見た『ドラゴン』は狩りがいのありそうな獲物として興味のあるところだし、あのドラゴンの情報を収集するのも良いだろう。

 鍛冶屋の道具やらも自由に使って良いという事なのと、製材所で日銭を稼ぐ『薪割り』のバイトもあるらしいとの事で路銀を稼ぐのも悪く無い。

 ちなみにこの村では鎧やら武器やらは30~60G程度でしか売れないのに、薪を10本ぐらい割って製材所のオヤジのところに80Gぐらい貰えるらしい。

 この世界の金銭感覚がおかしいのでなければ、武器や鎧に恐ろしい程のデフレーションが起こっているのか、あるいはこの製材所のオーナーは実は大富豪で道楽で製材所をやっているのかもしれないな…

 薪割り程度でこれだけ稼げるなら、いっそこの村で薪を割り続けて生活するのも良いかもしれない。


 などと下らない事を考えつつ村で聞き込みを行っていると、雑貨屋の主人から『盗賊に盗まれた「金の爪」と言う美術品を取り返して欲しい』という話を持ちかけられた。

 『薪割り』で日銭を稼ぐのも悪く無いが、それだけでは「狩人」としてスカイリムに来た俺のアイデンティティが失われてしまいそうだし、近頃は少々狩りの腕がなまっている事もあるので、ひとまずは『盗賊退治』辺りで肩慣らしをしておくのも悪く無いかもしれない。

 (続く)