■にゃんこ先生のスカイリム旅日記(9):「入学式でドッキリ」
俺が「魔法大学」を目指すのには、実はもう一つの理由があった。
最近、探索範囲を広げたことにより協力な敵に遭遇しやすくなり、召還できる使い魔が『狼』では流石に辛くなってきたのだ。
弓矢を主力武器として戦う俺は、ドラゴンや魔術師といった『遠距離攻撃が主体の連中』は相手にしやすいのだが、熊やサーベルキャットのように『一目散にこちらに突っ込んでくる相手』が鬼門で、使い魔の『狼』は撫でられただけで死んでしまうし、相手を足止め出来ない弓矢だけで対処するには辛すぎるのだ。
したがって『相手を上手く足止めを行うための魔法』か『もっと強力な使い魔』を確保する必要があるだろう。
そう考えて遠地にある魔法大学を目指した俺は、道中の材木工場で3匹目のドラゴンに遭遇。
今回もなんとか撃破したが、俺の行く先々に狙ったようにドラゴンが出没してるような気がするのは思い過ごしか?
今回もなんとか撃破したが、俺の行く先々に狙ったようにドラゴンが出没してるような気がするのは思い過ごしか?
ドラゴンの骨と鱗は相変わらず物凄く重い訳だが、荷物を相棒に持たせるという手段がある事を知った俺は、ちょっとだけ荷物の容量には余裕が出来ていた。
リディア様々といった感じであるが、どうせなら荷物を際限なく持てる益荒男(ますらお)のようなマッチョな従士を手配してくれれば嬉しかったんぜ…
リディア様々といった感じであるが、どうせなら荷物を際限なく持てる益荒男(ますらお)のようなマッチョな従士を手配してくれれば嬉しかったんぜ…
まあ、それはさておき無事に魔法大学まで辿り着いた俺だったが、大学の入口で『入学試験』なるものを言いつけられて足止めを食らった。
門番っぽいお姉ちゃんによれば、大学に入りたくば『炎の精霊』を召還して見せろと言うのだ…
いやいや、そんなもん持ってないわ…つかソレを買う為にここまで来たんだよ…と思っていたところ、試験を受ける為に門番のお姉ちゃんから呪文をタダで貰えるようで、これは思いがけずのラッキーである。
お陰で、既に大学に来た目的の半分は達成されたようなものだ。
お陰で、既に大学に来た目的の半分は達成されたようなものだ。
首尾よく「炎の精霊」の召還魔法を手に入れた俺は、さっそく使ってみようとする…が魔法はイキナリ不発に終わる。
どうやらマナの量が足りないようだ…
どうやらマナの量が足りないようだ…
調べてみると、マナの量が丁度10ポイントほど足りていない。
まあ、10ポイント程度なら薬かアイテムで一時的にマナを上昇させればなんとでもなるのだが、それでは実戦で「炎の精霊」が好きな時に呼び出せない事になってしまうので、とりあえずレベルを1つ上昇させるのが肝要だろう。
ステータスで確認すると『片手武器』のスキルがスグに上がりそうだったので、召還魔法で『狼』を召還してひたすら剣で斬るという自給自足の経験値アップ作業を開始。
『狼』よ、ドラゴンに何度も焼き殺されながら最後まで良く頑張ってくれた。
お前の死は無駄にはしない…つか、召還したら何度でも蘇るんだけどな。
お前の死は無駄にはしない…つか、召還したら何度でも蘇るんだけどな。
かくしてレベルアップを果たした俺は無事に試験をクリアし、魔法大学へと入学することに成功した。
大学へ入った俺は、最初に学長らしきオバサンに話を聞いて大学内を案内される事になった。
のんびりとした歩調で大学内の施設を案内して廻る学長のオバサン。
このペースで説明を受けてたら時間がかかりそうだなぁ…とややゲンナリしながら校内を付いて廻っていたところ、説明の最中に中庭に差し掛かったところ、何故か中庭に居る人々が唐突に空を見上げて騒然とし始めた。
このペースで説明を受けてたら時間がかかりそうだなぁ…とややゲンナリしながら校内を付いて廻っていたところ、説明の最中に中庭に差し掛かったところ、何故か中庭に居る人々が唐突に空を見上げて騒然とし始めた。
『いったい何が始まるんです!?』と思って俺が空を見上げると、魔法大学の中庭目掛けて物凄い勢いでドラゴンが急降下。
奴はそこらに居る人間に、辺り構わず炎のブレスを吐きつけ始めた!!
奴はそこらに居る人間に、辺り構わず炎のブレスを吐きつけ始めた!!
いやいや、流石にこのタイミングで襲撃をかけるのは無いだろ、もうちょっと空気を読めよ!!
メチャクチャ普通の『日常イベント』って感じのイベントの最中だったろうが!?
メチャクチャ普通の『日常イベント』って感じのイベントの最中だったろうが!?
しかし、魔術のマスタークラスの面々が集まったツワモノ揃いの『魔法大学の中庭』での戦闘で奴に勝ち目がある訳も無く、アッと言う間に撃破されるドラゴン。
まあ俺としては楽にドラゴンを一匹撃破できたので、ちょっとラッキーだったのか?
しかしドラゴンを撃破してから中庭を見渡してみると、さっきの学長のオバサンが居なくなっている。
いつの間にか別の部屋に移動していたので、改めてオバサンに学園の案内をして貰おうかと話しかけると、オバサンは『学園の案内が終わってから話しかけてください』みたいな事を言って、全く相手にしてくれない…
おいおい、お前は健忘症かよ、さっきまで案内を受けてたから『その続きを案内しろ』って言ってるんだろうが。
ヤレヤレ、コレだから物忘れの激しいオバサンは困るぜ…
かくして、ちょっとしたアクシデントはあったが、俺は無事に魔法大学へと入学を果たしたのだった。
(続く)