NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「カウボーイ&エイリアン」(40点/SFアクション)

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■■■「カウボーイ&エイリアン」■■■
(40点/SFアクション)

 西部開拓時代の1873年アリゾナの荒野で一人の男が目を覚ます。

 彼は自分が何者なのかも分からずに全ての記憶を失っており、左手には奇妙な機械で出来た『腕輪』がはめられていた。

 彼は仕方なく近くの『赦罪の町』へと赴くこととなるが、そこで彼がジェイク・ロネガンというお尋ね者だという事が判明し、保安官に拘束されてしまう。

 しかしそんな矢先に、空から突如として現れた空を飛ぶ機械によって、町が攻撃されて多くの住人が誘拐されるという事件が発生。

 彼の身に着けた『腕輪』のみが空飛ぶ機械に対抗する唯一の手段だと知った町の支配者であるダラーハイドは、彼に町の住民の救出に協力してくれるように依頼するが…



 記憶喪失のカウボーイが正体不明のエイリアンの群れと戦うという、西部劇風味のSFアクション映画。

 『ウエスタン的な舞台』と『宇宙からの謎の侵略者』という特殊な設定がウリの作品だと思うのですが、なんというか『何じゃコリャ?』という感じの映画ですな。

 最近観た映画では「スーパー8」とかも『何じゃコリャ?』って感じでしたが、本作はそれ以上に意味不明度が高い感じ…

 いや確かに舞台設定は個性的ですが、それが作品としての面白さに繋がっている訳でも無くて、ぶっちゃけ『何が狙いでこの映画を作ったのか』がサッパリ分からない作品です。
 というか、単純に『あんまり面白くない』んですよ…

 お話の内容も別に面白い訳でもなく、ネタ以前のツッコミどころも満載で正直に言うと『微妙』としか言いようが無いような出来。
 主人公たちの行動も『正義のためにエイリアンと戦う』とかって訳でもなく、記憶喪失という設定のせいもあって単に『行き当たりばったりで行動してる』ようにしか感じられないですし、ストーリー展開もなんともグテグテな感じ。

 主人公やヒロインも含めて登場人物のキャラクターにも魅力を感じられないですし、この映画を通して監督が何を描きたかったのかも良く分かりません。
 というかテーマ性のあるようなお話では無いですし、だからといって『娯楽作品』として見ても中途半端な感じなのがなぁ…

 だいたい恒星間航行をして地球にやってきた宇宙人が、何故に人間相手に肉弾戦を挑んでくるのか全くもって意味不明ですし、色々とツッコミどころが多すぎ。

 でも、そんな作品なのにダニエル・クレイグハリソン・フォードといった大物の俳優が出演していたり、特撮とかには妙にお金がかかってそうだったりするので、アクションシーンとかも含めると『それなりに観れる映画』になってるのは、まあ救いといった感じでしょうか?

 何というか、『エイリアンの群れが西部劇の舞台で戦う』というネタだけが先行して、内容の方は『特に考えずに適当に作ってみた』と言うようなテイストを感じてしまったのは自分だけですかね…


 総評としましては、ハッキリ言ってしまうと見事なまでに『微妙な映画』としか言いようがないような作品です。

 かなり予算のかかっている映画なので観れなくは無いのですし、コキ下ろすほど酷い部分もないのですが、逆に『じゃあ面白かった部分があったのか?』と言われるとちょっと答えに窮する感じ…
 コレといった見所も無いので『こういうジャンルが好きな人向け』という風にも勧め辛いのは厳しいところですね。

 まあ、普通に『B級アクションSF映画』のレベルでは楽しめなくは無い作品なので、気になっているのであればチェックしてみても良いんじゃないでしょうか?