NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

劇場にて「バトルシップ」を観てまいりました。

イメージ 1

 アメリカ海軍をはじめとして世界各国の軍艦が集結してハワイ沖で行われる合同軍事演習のさなか、宇宙空間より飛来した謎の巨大な物体がハワイ沖に落下。

 巨大な物体の正体は地球からのメッセージを受信して飛来したエイリアンの宇宙船だという事が判明するが、接近したアメリカ軍の駆逐艦に対して宇宙船はハワイ諸島を囲み込むバリアのようなものを展開し、地球の軍艦とハワイに対して激しい攻撃を開始する。

 バリアの内側に取り残された海軍の新人将校アレックス・ホッパーと自衛官の指揮官であるナガタらは、圧倒的戦力を持つエイリアンに対して死力を尽くして侵攻を食い止めようとするが…

                             *

 劇場にて「バトルシップ」を観てまいりました。

 監督が「ハンコック」のピーター・バーグ監督という事で、「ハンコック」自体がかなり微妙な作品だったため期待半分程度で観に行ったのですが…

 なかなかどうして良い意味で完全に予想を裏切るような、非常に面白い作品でしたよ!!

 何が良いって、とにかく宇宙船と軍艦のバトルが大迫力でムチャクチャ熱い!!

 兵器の描写とかもかなりシッカリと描かれてるし、重量感のある艦隊戦の迫力が凄いので、ミリタリーものとかが好きであれば『カッコ良い軍艦の映像』を大画面で観るだけの為にでも、とりあえず本作を劇場まで観に行く価値はあると思います。

 かといって映像の迫力ばかりの作品かというとそうでもなく、ストーリーの方も意外とシッカリ描かれてるのも良い感じ。

 映画のアウトラインは、ぶっちゃけて言ってしまえば『海軍版「ID:4」』みたいなお話なのですが、常識で考えれば『恒星間飛行をしてくるような凄い科学力を持った宇宙人に対して、地球人が勝てる訳ないだろ!』とか思う訳ですが…

 本作はそのへんのツッコミを上手く回避できるぐらいに、戦う条件が宇宙人に対して圧倒的不利に設定されており、『この限定的な条件なら、確かに地球人が勝利できる可能性もあるかも?』と思わせてしまうようなストーリー構成なのは非常に上手いと思いましたよ。

 また、主人公とそのライバル的なキャラの2人のキャラ付けも非常に良く立ってるし、お話の流れ的に『殆ど無駄の無い構成』でストーリーが非常に分かり易いのも良かったですね。

 中盤にちょっとだけ中だるみする部分はありますが、その辺の展開も後半のストーリーの伏線として『まあ仕方ない部分かな』と思えるレベル。

 特にラストの展開は『男ならコレに燃えない訳ないだろ!!』ってぐらいに超燃えの展開で、終盤はホントに大興奮しっぱなしでしたよ!

 まあ冷静に考えると『そんなに都合よく行くかよ!』というツッコミを入れたくなる部分はありましたが、その要素を『熱血』成分が遥かに凌駕するイキオイだったので、個人的には大満足の一本でした。


 総評としましては、近年の『宇宙人侵略もの』の映画の中ではお世辞抜きに最も良く出来た作品だとだと思います。
 (当社比で判定するなら、「ID:4」の10倍ぐらい熱くて面白かったです。)

 ミリタリー系が好きな人や熱血系のバトル作品が好きな人であれば間違いなく劇場で観ておいて損は無い…というか、劇場で観ずに後でビデオの小さい画面で観てしまったら後悔するようなレベルなので、絶対に劇場の大画面で観ておくべきでしょう!!

 まあ基本は『迫力重視の映画』ですので深いストーリーとか人間ドラマを求める人には不満かもしれませんが、映画を観て『痛快な気分にひたりたい人』『アクションものが好きな人』なら文句なしにオススメできる一本だと思いますよ。