劇場にて「ネイビーシールズ」を観てまいりました。
実際のアメリカ軍の最新鋭の兵器を使って、実際の特殊部隊の戦術を元に製作されたリアルな戦闘シーンをウリとする映画ですが、良くも悪くもホントに『それだけの映画』という感じの作品ですな。
ストーリーに関しては、『中東で武器を売る武器証人と原理主義者のテロリストがアメリカを目標に大規模テロを企てていたので、アメリカ軍の特殊部隊が阻止しました』とまあ、単純に言ってしまえばそんだけのお話です。
複雑なストーリーやどんでん返しとかがある訳でもなく、登場するキャラクターも人数が多い割にはそこまでキャラが立っている訳では無いので、全体的にお話の印象は薄め。
一応、メインの2人のキャラクターを中心にお話が進む形なのですが、ぶっちゃけ終盤までは隊員が誰が誰やら良く分からなかったです。(ラストの展開は、なかなか熱かったですけど…)
ただまあ、ぶっちゃけて言ってしまえば、この映画におけるストーリーなんて添え物というか刺身のツマみたいなもので、最大のウリはやはり『リアリティ溢れる戦闘シーン』に尽きるしょう!!
最新鋭の装備を使って敵地を襲撃するシーンは、物凄くリアリティがあって緊張感満点。
実際にそういう『ゲームが好きな人』をターゲットにしてるっぽい部分も多々あって、襲撃シーンや戦闘シーンで『主観カメラによる映像』を多様していたり、敵地のクリアリングを行いながら制圧していくシーンがあったりと、『FPS的あるある』な感じの展開の連続で楽しませてくれます。
最新鋭の特殊兵器の運用を描くシーンや制圧射撃を行うシーンとかも迫力があって、ミリタリーが好きな人であればそれだけでも十分に楽しめる事でしょう。
ただ戦闘シーンは面白いのですが、難を言うならば『それ以外のシーン』はハッキリ言って退屈な感じって事ですかねぇ?
展開もちょっと冗長で、ゲームで言うならば『ステージ間デモを長々と見せられてるような感じ』で、正直に言うと途中でちょっと眠くなりそうになりましたよ。
この辺がもうちょっとシッカリと描かれてれば、エンターテイメントとしてもっと洗練された感じの作品になったと思うんですけどね…
あと割とどうでも良い部分で気になった事としては、明らかに『ミリタリー好きな人』が対象の作品なのに、『フラグ・アウト(フラググレネード投擲)』というセリフに『爆発するぞ』と言う字幕を付けてた事かなぁ?
いや1回ぐらいなら別に良いんですが、本編でグレネードを投げる度に5回ぐらい出てくるセリフなので、流石にちょっと気になってしまいましたよ。
(この映画を見に来るような人種なら、「フラググレネード」が何かぐらい知ってるでしょうに…)
(この映画を見に来るような人種なら、「フラググレネード」が何かぐらい知ってるでしょうに…)
とまれ総評としましては、普通にアクション映画として観ると『ちょっと地味で退屈な感じ』ですが、FPS等のゲームが好きな人やミリタリーが好きな人が見るならば『緊張感があって非常に楽しい作品』だと言えると思います。
そういったジャンルに興味が無い人にはあまりオススメしませんが、ゲーム好き(特にFPS好き)な人であれば、とりあえず観ておいて損は無い一本だと言えるでしょう。
「コール・オブ・デューティ」とか「トム・クランシー・シリーズ」とかが好きな人ならば、『物凄い既視感(デジャブ)』が味わえると思うので間違いなくオススメですよ。(笑)