NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ゾンビ・バスターズ」(55点/モンスター)

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■■■「ゾンビ・バスターズ」■■■
(55点/モンスター)

 テキサス休暇旅行に訪れたデヴィッドとマリアの夫婦は、道中で車がパンクしてしまい修理の為に町外れの農場で停車する事となる。

 しかし、車の修理中に『テキサス全域に生物兵器の感染の兆候が見られる』という緊急放送が入り、突如として現れたゾンビによってツマを殺されてしまう。

 デヴィットは助けを求めるために近隣の民家を訪れたところ、近くの廃屋で怪物から立てこもっている5人の男女に遭遇。

 彼らと共に廃屋で救助を待つ事となるが、偶然発見した廃屋の地下室で『死んだ妻を救う為に蘇生薬の実験を行っていた医師』の実験室を発見する。

 彼らはこの場所こそゾンビの発生源であり『現在の状況を打開するための手立て』が隠されているのではないかと考えるが…



 テキサスの郊外で6人の男女が突如発生したゾンビの群れに襲われるという、モンスターホラー映画。

 タイトルからすると、いかにもゾンビの大群と激しいバトルを繰り広げるような感じの映画を想像しますが、タイトルの割には実際にはあまりゾンビをバスターしない、ごく普通の『立てこもり型のゾンビ映画ですね。

 肝心の内容の方はというと、『全てにおいて及第点』というレベルのゾンビ映画という感じ。

 なんというか非常にテンプレートに沿って作られた作品といった感じの印象で、登場人物も善良な主人公とヒロイン、オタク青年、自分勝手なアウトローという感じで、物凄い紋切り型な感じ。

 お話の流れも、中だるみしない程度に少しずつ謎が解き明かされていったり、ゾンビの襲撃シーンがあったりと、ソツなくまとめられており、途中でダレるほど冗長な場面もありません。
 ただ全体的に悪くは無いのですが、ややテンプレに乗っかりすぎている印象で『先の展開が容易に読めてしまう』事や『序盤~中盤には派手なシーンが殆ど無い』事もあって、中盤までの展開はちょっと退屈に感じてしまう印象も…

 特撮もそこまで悪くは無いレベルで、低予算ながらもショボくて観ていられないようなシーンは無い感じかなあ?
 襲撃シーンはゾンビの活きが良い事もあって、まあまあ見れる感じにはなっています。
 (まあ、爆発とかのスペクタクルなシーンは合成なのがモロに分かるのでショッパいですけど…)

 ストーリーもそこまで破綻している感じではなくてツッコミどころもあまり無いのですが、全く理由もなくストーリーの都合だけで救助に来た軍のヘリが墜落したり、バッテリーを外した筈のパトカーのサイレンが鳴ってゾンビを引き寄せてしまったりするシーンがあるのはご愛嬌といった感じかな?

 中盤はダレる印象もありますが終盤の展開はなかなか熱くて、ラストシーンとかは結構カッコ良かったので、オチの付け方なんかは非常に好印象でしたよ。

 もうちょっと予算をかけてシッカリとした内容に作られてれば、もっと佳作と呼べるようなレベルになったと思うので、その辺は少し惜しい印象を受ける作品でしたよ。


 総評としましては、良い意味で『ごく普通のレベルのB級ゾンビ映画といった感じの作品ですね。

 全体的にそこそこ良く出来てるので、取り立てて酷い部分も無いですが物凄く印象に残るような部分も無いという感じの作品なので、本作ならではの『もう少し突き抜けた個性』のような物は欲しかったかも?

 まあゾンビ映画が好きならば『それなりに楽しめるレベル』の作品ではあると思いますので、その手のジャンルが好きで気が向いたならチェックしておいても良いんじゃないでしょうか…