NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ZONE[ゾーン]」(55点/モンスター)

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■■■「ZONE[ゾーン]」■■■
(55点/モンスター)

 森の奥のキャンプ場へと訪れる事となったアレックスらの5人の若者たちは、現地へと向かう途中で発見した『巨大な廃工場』を興味本位から探検していく事となる。

 しかし、偶然撮影していたホームビデオに『巨大なトカゲのような謎の生物』が映っている事を発見。
 更に女性陣が正体不明の何者かの襲撃を受けた事から、不気味に感じて工場から去ろうとした矢先に、仲間の一人が突然現れた恐竜のような怪物に襲われて食い殺されてしまう。

 彼らはなんとかして怪物から逃れて工場から脱出しようとするが、殺された仲間が車のキーを持っていた事から怪物によって退路を断たれてしまい…



 廃工場に探検に訪れた若者たちが隕石の飛来の影響で出現した謎の怪物に襲われるという、ロシア製のモンスターホラー映画。

 ロシア製のSF映画で『ゾーン』と言うと、SF映画好きならば当然ながらタルコフスキー監督の「ストーカー」を連想する訳ですが、話の舞台となる『廃工場』の雰囲気や絵作りになんとなく「ストーカー」を想起させる部分があるため、やはりその辺を狙って付けられたタイトルという感じでしょうか?

 ちなみに原題は「SPORES(胞子/種子)」という邦題とは全く異なるタイトルですし実際のお話の方もタルコフスキーっぽい要素とかは特になくて、割とタイトルどおりの直球ストレートな感じの内容のモンスター映画ですね。
 良く言えば『定番』、悪く言えば『物凄く月並みなお話』と言えるような作品です。

 ストーリーの方はと言いますと、『廃工場に迷い込んだ若者たちが宇宙から飛来した隕石の影響で出現した怪物に襲われる』というホントにそれだけのお話。

 お話のテンポとかは悪くないですし『廃工場の雰囲気』なんかもなかなか良いので映像だけで楽しめる部分も無くはないのですが、序盤~中盤の展開が恐ろしいほどにベタベタでどうにもダレがちなのは困りもの。
 モンスターの外見も『大トカゲと犬を合わせた様な物凄く定番っぽいデザイン』で、全体的に恐ろしく月並みで面白みに欠けます。

 ただ『それだけで終わりの映画』かと思いきや、中盤以降が少しだけ捻りの効いた展開になっていくのはなかなか良いですね。

 主人公達だけで完結する話かと思いきや途中で警官やホームレスと合流したり、怪物の種類も1種類だけかと思いきや色んな種類のモンスターが登場したりと、なにかにつけて視聴者を楽しませようとしている感じの心意気は買えます。
 (ジャヴァワックみたいな奴とか食虫植物みたいな奴は、なかなかキモくて良い感じ)

 また、全てを語らないんだけど色々と想像できるような設定の持たせ方や、少しだけ捻りの効いた感じのオチもなかなかに上手くて好感触。

 ただまあ頑張ってるのは認めるんですが、所詮は低予算映画という事もあってか特撮とかが全体的にショボいのはやっぱ厳しい部分ですね。
 『ぎこちないモンスターの動き』とか『違和感のあるCG合成』とか、どうにも残念な部分が多い…

 予算ゆえにか『見せ場』に迫力が無くて今ひとつ盛り上がりきらないところも惜しい感じなので、その辺がもうちょっとシッカリと作られてたらもっと良い作品になってたと思うんですけどねぇ。


 総評としましては、低予算で月並みな内容ながらも『それなりに見るべき要素もある』といった感じのB級モンスター映画って感じですね。

 廃墟の映像の雰囲気なんかも悪くないですので、『廃墟好き』で『モンスター映画が好き』ならば気になるならばチェックしてみても良いって程度の作品だと思います。

 強く推すほどの完成度の映画では無いですが、製作者の熱意とかセンス(というか趣味)とかはそこそこ感じられる一本でしたよ。