NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「スマイリー」(25点/スラッシャー)

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■■■「スマイリー」■■■
(25点/スラッシャー)

 大学生のアシュリーは、友人に誘われて行ったネット掲示板のメンバーのパーティで、インターネットでのチャットの最中に『笑いのために』と三回連続でタイプすると、相手の下に『スマイリー』と呼ばれるスマイルマークのような仮面を付けた殺人鬼が現れて、相手を殺してしまうという奇妙な都市伝説を知らされる。

 実際にウェブの画面で殺人が行われるシーンを目撃した彼女は、真相を確かめるだめに友人のプロキシと共に自分たちもチャットで『スマイリー』を呼び出すための儀式を行ってみたところ、果たして相手の所に『スマイリー』が出没し、相手を殺害してしまうという現場を目撃する。

 最初は手の込んだいたずらだと考えていた彼女だったが、『スマイリー』について調べていくうちに、この殺人鬼が実在するのではないかと考えるようになり…



 インターネットのチャット中にとある言葉を3回タイプすると現れる殺人鬼『スマイリー』の恐怖を描いた、スラッシャーホラー映画。

 一言で言ってしまうなら、いわゆる都市伝説の『ブラッディメアリー』のネット版みたいな設定のお話ですね。

 ありがちな設定ながらも、逆に言えばスラッシャーホラー系では『定番ゆえに外しようが無いようなネタ』を扱った映画の筈なのすが、捻った方向を狙いすぎたのか何と言うか『ちょっと微妙な内容』だったりします。

 序盤は『スマイリーという殺人鬼は本当に存在するのか?』という辺りが中心にお話が展開していって割と良い感じなのですが、中盤辺りから『宇宙の運命は素粒子の動きで決まる』とかって「ラプラスの魔」みたいな話をしだしたり、『人類の新たな進化の形』とか『コンピュータに意識は生まれるか』とか、妙に中二病を患ったような理屈っぽい話がやたらと出てきて『おいおい、そんなのはこの作品に求めて無いよ』という感じに…

 しかもその辺の話が大きくストーリーに関わってくるならまだしも、結局は雑学程度に語られるだけで本編の流れには殆ど関わって来ません。

 上記のどうでも良さそうな話が頻繁に出てくるせいで、映画のテンポもあまり良くないですし、『いったい何がしたかったのか?』って言いたくなるようなレベル。

 肝心の殺人鬼の登場シーンも、殆どが『ウェブカメラ越しの矢鱈と小さい画面に写るだけ』なので全く迫力がありませんし、描きたい方向性と映画の内容が今ひとつ噛み合ってなくて、なんだか迷走している印象を受けてしまいます。

 終盤~ラストにかけてはそこそこ盛り上がって来るのですが、オチも酷いというかなんとも『胸くその悪い展開』ですし、意外性を狙ってるのかもしれませんがそこまで意表をつく程の展開でも無いですし、個人的には観終わった後にどうにも『イラっとした気分』しか残りませんでしたよ。
 (まあ、こういうノリが好きな人も要るってのは分かりますが…)

 ちなみにスタッフロールの後のワンカットは、このまま終わらせたらあまりに後味が悪いから入れてみた感じなのかなぁ?
 それでカタルシスが得られる訳でもないので、ちょっと蛇足な気がしますが…


 総評としましては、何と言うか期待してた内容と違う感じの『ちょっと微妙な印象を受けるスラッシャー映画』といった感じかなぁ?

 狙ってる方向性は分からなくは無いのですが『ソレをこんな作品でやられても…』って感じで、ちょっと素直に楽しめない印象。

 まあ妙に理屈っぽい感じの作品やら、ちょっと変わったノリのスラッシャーホラーが観てみたいのであればチェックしてみても損は無い作品かもしれません。
 逆にノリの良いタイプの一般的なスラッシャーホラーを期待している場合は、ちょっと方向性が違うので要注意ですよ。