NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ダークスカイズ」(65点/サスペンス:結構オススメ)

イメージ 1

■■■「ダークスカイズ」■■■
(65点/サスペンス:結構オススメ)

 郊外の住宅街で暮らすバレット一家は、夫のダニエルが失業中で生活が苦しいながらも、二人の息子と家族4人で幸せに暮らしていた。

 しかし、ある日から深夜に何者かがリビングに侵入したり、誰も居ないのに警備システムが誤動作したり、家族の写真が全て捨てられていたりするといった奇妙な事件が発生するようになる。

 最初は子供たちの悪戯か、幼い次男が夢遊病になっているのではないかと考えた彼らだったが、それだけでは説明がつかないような奇妙な現象が相次いで発生するようになった事から、家中に監視カメラを設置して事件の原因を突き止めようとするが…



 原因不明の怪現象に悩まされる郊外で暮らす4人の家族が原因を調査するうちに恐るべき真実に辿りつくという、サスペンスホラー映画。

 なんでもパラノーマル・アクティビティ」シリーズのプロデューサーと「プリースト」のスコット・スチュワートを監督が組んで作成した映画という事ですが…

 スコット・スチュワート監督というと、「プリースト」や「レギオン」という『ちょっとクセのあるアクション映画』を撮る監督というイメージだったのですが、本作は驚くほど普通に『シッカリと作られたサスペンスホラー映画』という感じの作品です。

 プロデューサーの意向なのかシチュエーションやフィーチャーに「パラノーマル・アクティビティ」っぽいところはありますが、実際にはあまり似ている部分は無くて、どんな映画かと一言で言ってしまうなら「サイン」を思いっきりクソマジメに作ったような作品ですね。

 サスペンスとしての構成が非常に上手くて、最初は『幽霊屋敷もの』か『サイコスリラー』っぽいお話かと思わせておきながら『その実は…』って感じの展開もなかなか上手いですし、序盤~中盤にかけての『何が起こっているのか全く分からない不気味さ』も良い感じ。

 終盤に向けて『謎がひとつに繋がっていく感じ』の構成(実際にはたいした謎解きはやってないんだけど)や、ラストのちょっと熱い感じの展開、投げっぱなし気味なんだけど後を引く感じのオチも良く出来ていると思います。

 ただお話は全体的に結構地味な展開で、序盤~中盤にかけてちょっと盛り上がりに欠けるのは残念なところかな?
 キャラクターの描き込みがシッカリしているので、ドラマ部分で飽きさせずに見せる作りにはなっているのですが、中盤あたりに『もう少し派手に盛り上がるような要素』は欲しかったかも?


 総評としましては、特に期待はしてなかったのですが『思った以上に良く出来たサスペンスホラー映画』って感じの作品ですね。

 オカルトサスペンス系の映画が好きな人であれば、結構楽しめる内容だと思いますので、その手の作品が好きならばチェックしておいて損は無い映画だと言えるでしょう。
 割と普通に面白かったので、気になっているのであれば無難にオススメできる一本だと思いますよ。

 個人的にスコット・スチュワート監督は「レギオン」や「プリースト」のようなアクション寄りの作品よりも、本作のような『プロットのシッカリした作品』の方が向いてる気がするので、次回はまたそういう方向性の作品を撮って欲しいかなぁ?