NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ヘルベンダーズ 地獄のエクソシスト」(40点/オカルト)

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■■■「ヘルベンダーズ 地獄のエクソシスト」■■■
(40点/オカルト)

 「ヘルベンダーズ」、それはバチカン所属の『悪魔祓い』のエキスパート集団で、普通の聖職者では立ち向かう事が出来ないような凶悪な魔王と戦うために作られた秘密組織である。

 彼らは、普段は有事に備えて『地獄』へといつでも行けるように、聖職者でありながた酒やドラッグやセックスに溺れる事で『七つの大罪』を敢えて破りながら過ごすという生活を続けていた。

 しかしそんなある日、悪魔祓いへと訪れた先で強力な魔神である「スルト」と遭遇した彼らは、悪魔祓いに失敗し仲間の一人が悪魔に取り憑かれたうえに行方不明となってしまう。

 彼らは仲間の行方を探してスルトの陰謀を追う内に、スルトの真の目的がこの世に『地獄の門』を開く事であると知り、なんとかして食い止めようとするが…



 『普通の聖職者では手に負えないような強力な悪魔』と戦うためにバチカンによって結成された秘密組織である「ヘルベンダーズ」の活躍を描いた、アクション風味のオカルトホラー映画。

 『魔王と戦う為に結成された悪魔祓い師の秘密組織』とか『いつでも地獄に行けるように七つの大罪を常に犯し続けている破天荒な問題児集団』とかって設定だけ聞くと物凄く派手で面白そうな作品に思えるのですが…

 実際の中身の方は、なんというか地味で面白味や盛り上がりに欠けるなんとも微妙な作品です。

 タイトルやパッケージを見ると『地獄のコマンドー』や『地獄のエクスペンダブル』みたいな感じでド派手に悪魔と戦う映画かと思うのですが、本編の中ではアクションシーン自体があんまり無くて、よくて悪魔に取り憑かれた人間と殴りあったり十字架の刻印されたバットで殴る程度。

 パッケージに描かれてるような銃器を使ってドンパチするようなシーンとかはありません。
 いったいこのパッケージはどのシーンをイメージしたものなんだと…

 ストーリーは一応『ブラックユーモアを交えたアクション風味のエクソシストもの』といった感じではあるのですが、その内容も面白いかと言われるとハッキリ言って微妙なところ。

 お話の盛り上がるまでの展開が物凄く冗長で、地味に事件を調査してるだけのシーンや、仲間の別の監査組織みたいなのと内ゲバをやってるだけのシーンがダラダラと長くて、どうにも退屈な内容です。

 そして魔王との対決シーンも終盤まで引っ張った割には、肝心のアクションシーンも低予算で物凄く地味な感じで爽快感がが弱いのも辛いところ。

 まあブラックなネタはそこそこ面白いのですが本編をグイグイ牽引するほどでもないですし、いまひとつ主人公たちのキャラも立ってなくてネタも滑りがちで、盛り上がる要素をことごとくハズしてる感じなのがなぁ…


 総評としましては、設定だけは凄く面白そうなのに中身の方は設定負けしてしまってる感じで『どうにも不満の残る作品』でしたよ。

 まあそこまで酷い作品では無いので『駄作』と斬って捨てるほどのものではないのですが、オススメできるほどの作品かと言われると微妙なところ…

 他に同じような『アクション要素の強い悪魔祓いもの』ってジャンルの作品も少ないですし、ネタ映画的に気になっているのであれば『とりあえずチェックしてみても良いかも?』って程度の一本では無いでしょうか?