NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「パラノーマル・インシディアス」(60点/オカルト)

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■■■「パラノーマル・インシディアス」■■■
(60点/オカルト)

 2011年、テネシー州に引っ越してきたソーヤー一家は、引越し以来、奇妙な人影を目撃したり謎の物音を聞いたり、長女姉のディナが毎晩のように悪夢に悩まされるようになったり、彼らの家を訪れた来客が次々と変死したりという奇妙な現象に遭遇する。

 自分たちの家が『ベル・ウィッチの呪い』と呼ばれる魔女伝説のあった土地に建てられて居る事をしった息子のブランドンは、家のあちこちにカメラをセットして、怪奇現象を撮影して原因を突き止めようとするが、彼らを襲う現象はどんどんエスカレートして行き…



 『ベル・ウィッチの呪い』で知られる土地へと引っ越してきた一家を次々と怪奇現象が襲うという、オカルトホラー映画。

 以前に何かの別の映画でも取り上げられていた、アメリカに実在する伝説である『ベル・ウィッチの呪い』を題材としたPOV形式のオカルトホラー映画ですね。

 心霊現象を確かめるために家のあちこちに監視カメラを仕掛けたりと、系列としてはパラノーマル・アクティビティ」に近い感じのお話ですが、それにしてもこのパクり感まる出しのタイトルは無いだろうと…(笑)
 (ちなみに原題は「Bell Witch Haunting」(ベル・ウィッチの幽霊)と割と普通です。)

 タイトルはこんなですが、映画そのものは低予算のオカルトPOVとしては割とシッカリと作られている印象。

 お話としては『呪われた土地に引っ越してきた一家が次々と怪奇現象に見舞われる』というただそれだけの内容なんですが、演出が思った以上にキチンとしており、徐々に怪奇現象がエスカレートしていき盛り上がっていく感じが良く出来ています。

 また怪奇現象がかなり矢継ぎ早に連続して起こるのと、この手のオカルト映画にしては珍しくバンバン人が死ぬので、途中で退屈しないでテンポ良く観られるのは良い感じですね。

 特撮はちょっとショボいですが、所詮はPOVの映像なのでそこまで不満に感じるほどでは無い印象。
 手持ちカメラより定点カメラの映像が多めなので、映像が観やすくて画面酔いし難いのは個人的には良かったですが、お話の流れ的にPOVにしたメリットがあまり感じられなかったので、むしろ『POVじゃ無くても良かったんじゃ?』って気がしたのは自分だけですかね?

 あと演出は良いのですが、ストーリーに関しては全体的に説明不足でグテグテ感がある印象。
 登場人物が多い割には人間関係が良く分からない部分が多いですし、バックボーンとなる『ベル・ウィッチの呪い』に関してもサラっと触れられる程度で説明不足ですので、その辺はもうちょっと言及があっても良かったかも?

 オチも投げっぱなしでスッキリしないですが、まあそれはPOV形式のオカルト映画のお約束的な部分ではあるのでいたし方ないかな…

 あと、主人公たちが『怪奇現象を記録するために監視カメラをセットした』って割には、本編内で一度もカメラの映像をチェックしなかった事に『何でやねん!!』とツッコミを入れたくなったのは自分だけですかね?


 総評としましては、低予算の割には『そこそこ良く出来たPOVホラー映画』って感じの作品ですね。

 演出やらストーリーやらにそこまで光るものは無いですが、全体的にシッカリと作られていてそれなりに観れる内容なので、そういう系列の作品が好きな人ならば普通に楽しめるレベルかな?

 二番煎じの感は拭えませんが、パラノーマル・アクティビティ」みたいなPOV系のオカルト映画が好きな人で、気になるのであればチェックしておいても良いレベルの作品だと思いますよ。