NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「マチェーテ・キルズ」(60点/アクション)

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■■■「マチェーテ・キルズ」■■■
(60点/アクション)

 ICE(入国・税関取締局)のマチェーテは、今までの犯罪歴の抹消と米国籍の取得を取引材料に、アメリカ大統領からマルコス・メンデスという革命家の暗殺を依頼される。

 メンデスは以前に強奪した弾道ミサイルでワシントンを狙っており、アメリカ軍がメキシコに侵攻しなければミサイルを発射すると脅迫している事から、ミサイルを発射される前にメンデスを暗殺するために基地に侵入。

 メンデスを追い詰めたマチェーテだったが、果たしてメンデスは自分の心臓に発射装置を直結しており、彼を殺すと自動的にミサイルが発射されてしまうという事を知った事から、メンデスを拉致して装置の開発元であるヴォズ・テック社へと赴く事となる。

 しかし、大統領が自分の命に1000万ドルの賞金を賭けた事から、彼の行く手には次々と殺し屋や賞金稼ぎ達が立ちはだかるのだった…



 不死身の捜査官マチェーテアメリカを救う為に過激な革命家や麻薬組織と戦うという、バイオレンスアクション映画。

 ロバード・ロドリゲス監督のグラインドハウス系のアクション映画であるマチェーテ」シリーズの続編に当たる作品で、劇場で公開された際に今ひとつ評判が良くなかったので覚悟して観てみたのですが、いやいや今回も結構普通に面白いじゃないですか!

 ストーリーは相変わらず無いも同然で、ほぼマチェーテ最強、不死身!!』ってだけの内容ですな。(笑)

 過激なバイオレンス描写と破天荒なアクションシーンが売りの作品って言った感じですが、ビキニマシンガンとかクローン兵士とかアクションシーンの悪ノリっぷりは前作以上で、全体的にバカ度はアップしている印象。

 「デスペラード」のようなスタイリッシュなカッコ良さは無いですが、今回もダニー・トレホらしい泥臭いアクションシーンが満載で、お馬鹿なノリのアクション映画を求めているのであれば、そこそこ満足できる内容だと思います。

 ただお馬鹿なアクションもネタが出尽くしている感があって、やってる事が前作と殆ど変わらない事や、本作ではマチェーテが情況に流されているだけ』でキャラクターとしても面白味がいま一つ感じられなくなってしまってるのは残念な部分かな?
 (逆にマチェーテを狙う『殺し屋』や『賞金稼ぎ』の方は、なかなか個性的な面々が多くて面白いんですけどね…)

 また、個人的には序盤~中盤の展開は非常にテンポも良くて楽しめたのですが、中盤以降の武器商人のところに行ってからの展開が物凄くグテグテで何がやりたいのか良く分からないような流れになっちゃって、終盤の盛り上がるべき部分でいま一つイキオイが感じられ無かったのは残念な部分かなぁ?
 『ノリとイキオイだけの作品』の割には尺が長めで終盤でちょっとダレる感があったので、色々と欲張ってネタを詰め込みすぎなのかも…

 あとグラインドハウス系の作品の割に、過激なノリとネタ要素以外にはあまりグラインドハウスっぽい部分が無くて『普通にアクション映画にした方が良くない?』って感じたのは自分だけですかね?

 グラインドハウス系のシリーズとして続けていくのであれば、もうちょっと尖がった演出やネタが多めでも良かったかも…(セックスシーンで3D映像(嘘)になるのはちょっと笑いましたけど。)
 ちなみに、あの『ネタ予告』の続編はホントに撮影してるんですかね?


 総評としましては、若干の不満はあるものの『お馬鹿アクション映画』としては割と普通に楽しめるレベルの作品だと思います。

 お馬鹿なノリのアクション映画やらロドリゲス監督の同系列の作品が好きであれば、まあまあ普通に観れる内容だとは思いますので、その手の映画が好きであればチェックしておいても損は無いでしょう。

 目新しさが無くてちょっとマンネリ感はありますが、個人的には割と楽しめた一本でしたよ。